...怎麼(いか)なる仔細の候(そうろう)て...
巌谷小波 「こがね丸」
...そのへんをうろついてるかも知れません」博士(はくし)がそう言ったとき...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...式部も耄碌(もうろく)したようだ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...危険線のすぐ近くまで来てうろうろしているものが存外その境界線を越えずに済む...
寺田寅彦 「変った話」
...その辺に八丁堀(はっちょうぼり)の手先が徘徊(うろつ)いていねえとも限らねえ……...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...少(すこ)しも狼狽(うろた)へた樣子(やうす)を見(み)せなかつた...
夏目漱石 「門」
...村(むら)の中(なか)をうろついて歸(かへ)つた...
夏目漱石 「門」
...この旦那がどこをうろつき廻っているのか...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...さればとて香爐峯(かうろほう)の雪(ゆき)に簾(みす)をまくの才女(さいぢよ)めきたる行(おこな)ひはいさゝかも無(な)く深窓(しんそう)の春(はる)深(ふか)くこもりて針仕事(はりしごと)に女性(によしやう)の本分(ほんぶん)を盡(つく)す心懸(こゝろが)け誠(まこと)に殊勝(しゆしよう)なりき...
樋口一葉 「別れ霜」
...日本人が旅券なしで世界中の貧民窟をうろつきまわらずにすむように...
久生十蘭 「だいこん」
...こんな考えを巡らしながらハックネス先生はライシエン劇場の柱廊(ちゅうろう)玄関に立ちすくみ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日闇夜」
...うろたえて手でおし止めるような恰好をして母は厨へ入っていった...
矢田津世子 「父」
...手がかりも足がかりもない立派な人間に疑いをかけさっしゃる筈はないが……扨(さて)は松倉十内がうろたえたかな……」「ええッ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...「じゃぱん、がばめん、ふおるもさ、ううろんち、わんかぷ、てんせんす...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...痣(あざ)の久六(きゅうろく)という名うてな悪女衒(わるぜげん)...
吉川英治 「剣難女難」
...泣き惑うてはただうろうろ...
吉川英治 「新書太閤記」
...恵瓊はうろたえ気味に...
吉川英治 「新書太閤記」
...神風楼(しんぷうろう)の花魁(おいらん)にまで身を落しても...
吉川英治 「旗岡巡査」
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