...「まああなたがたはどこをうろついていたんです...
有島武郎 「火事とポチ」
...何時までも同じ処をうろ/\と考へ迷つてゐるのであつた...
伊藤野枝 「惑ひ」
...ずっと気分(きぶん)がしずまるから」ホールがうろうろしながら...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...このような事件にぶつかったためかひどくうろたえて落着を失ってた...
大阪圭吉 「坑鬼」
...」母親は少しうろたへ気味だつたが...
薄田泣菫 「茶話」
...青砥が浪々(ろうろう)の身で...
太宰治 「新釈諸国噺」
...N君が帽子と外套を取って来てくれる間を出口でうろうろして...
寺田寅彦 「議会の印象」
...こうして涯(かぎ)り知られぬ海上をうろつく...
中里介山 「大菩薩峠」
...ひとりでうろたえまわっていたが...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...「精妙かつ強力なる」薬物への祈祷をあげつつ夜の街をうろついているような気がした...
A. ブラックウッド A. Blackwood The Creative CAT 訳 「盗聴者」
...浴(あ)びるわ浴(あ)びるわナイルの河水(かすゐ)黄金(こがね)の鱗(うろこ)の一枚(まい)ごとに!』『嬉(うれ)しさうにも齒並(はなみ)を見(み)せて...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...T「門前にふんぞり七兵衛と申す御用聞がうろうろ致して居る」と言ってなりひらの方をジロリと睨んで...
山中貞雄 「なりひら小僧」
...もうろく頭巾(ずきん)をかぶって...
山本周五郎 「寒橋」
...江戸三界までうろつき廻って...
吉川英治 「剣難女難」
...漢中の張魯(ちょうろ)と...
吉川英治 「三国志」
...もうむかしの漂浪零落(ひょうろうれいらく)時代の十兵衛光秀ではなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...小禄(しょうろく)の士をしてすら...
吉川英治 「新書太閤記」
...夕がたの兵糧(ひょうろう)の炊(かし)ぎに...
吉川英治 「新書太閤記」
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