...さもうれしげにさけびました...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...泉水はうれしげな音をたて...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...彼はうれしげに監禁室へかえっていった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...うれしげに帰つてゆく...
種田山頭火 「行乞記」
...彼女は心からうれしげに笑い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...うれしげなつまらないことを言い散らし...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鶫(つぐみ)のうれしげな鳴き声が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お土産もあるわと青江がうれしげに寄って来ても...
豊田三郎 「リラの手紙」
...僕の耳は朝ごとにうれしげな小鳥の声にゆれた...
原民喜 「鎮魂歌」
...うれしげなものがいつも活溌に飛び出た...
原民喜 「忘れがたみ」
...眼は子供のようにうれしげだが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...正太うれしげに見送つて美くしと思ひぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...正太(しようた)うれしげに見送(みおく)つて美(うつ)くしと思(おも)ひぬ...
樋口一葉 「たけくらべ」
...永年の宿願がかなったのであるから、露骨に、不器量な顔をほころばせて、どんなつまらないことにも、うれしげに、げらげら笑った...
火野葦平 「花と龍」
...うれしげな微笑をたたえた...
火野葦平 「花と龍」
...世にもうれしげな表情が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...それが、このごろは、まるで気がつかず通りすぎてしまって、あとで、オヤと思うようになったのさ――こんな風じゃあ、商べえは上ったりだ――思い切って、転業でもしてしまわなけりゃあなるめえよ」「まあ、親分、それを、本気でいって下さるのですか?」と、雪之丞は、うれしげに、手を取らんばかり、「それが、ほんとうなら、どんなにうれしいか知れませぬ」「ウム、おまはんも、よろこんでくれるに相違ねえと思っていたが、しかし、やっぱし、さびしい気がしてなあ」闇太郎は、はかなそうに、白い前歯をあらわして笑った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...……七郎か」「やはり覚えていらっしゃった」と、孤雲は、ぼうぼうとした髯(ひげ)の中で、うれしげに、微笑した...
吉川英治 「親鸞」
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