...……どうか悪くお取りになりませんようにね……どうもわたしはこんなでいながら甲斐性(かいしょう)がございませんで……」そういいながら女将(おかみ)は口をきった時のうれしげな様子にも似ず...
有島武郎 「或る女」
...その餘せる地にはうれしげなる面持したる人肩摩(す)るほどに集へり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...彼はうれしげに監禁室へかえっていった...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...クリストフはその様子をうれしげにながめた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...御者とうれしげな挨拶(あいさつ)をかわした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...賢い狡猾(こうかつ)なうれしげな一瞥(べつ)をかわした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人の友の幸福なさまをうれしげにながめてる人のよいモークが腹をたてるのも構わずに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...お土産もあるわと青江がうれしげに寄って来ても...
豊田三郎 「リラの手紙」
...ああしてうれしげに子守しているのかもしれない...
永井隆 「この子を残して」
...川の水はうれしげに海にむかつて走つた...
原民喜 「鎮魂歌」
...(ええ 沁みるわ とても)少女はまるでうれしげに肯(うなず)く...
原民喜 「火の唇」
...妻はうれしげにしげしげ眺めていたが...
原民喜 「忘れがたみ」
...あった!」やがて底の方でそう叫ぶうれしげな声が聞えた...
本庄陸男 「石狩川」
...それが、このごろは、まるで気がつかず通りすぎてしまって、あとで、オヤと思うようになったのさ――こんな風じゃあ、商べえは上ったりだ――思い切って、転業でもしてしまわなけりゃあなるめえよ」「まあ、親分、それを、本気でいって下さるのですか?」と、雪之丞は、うれしげに、手を取らんばかり、「それが、ほんとうなら、どんなにうれしいか知れませぬ」「ウム、おまはんも、よろこんでくれるに相違ねえと思っていたが、しかし、やっぱし、さびしい気がしてなあ」闇太郎は、はかなそうに、白い前歯をあらわして笑った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あきつを嫁と呼ぶことのいかにもうれしげな日頃を考え...
山本周五郎 「日本婦道記」
...……七郎か」「やはり覚えていらっしゃった」と、孤雲は、ぼうぼうとした髯(ひげ)の中で、うれしげに、微笑した...
吉川英治 「親鸞」
...初めのうれしげな面(おもて)のかがやきが次第に沈黙に変ってゆく――...
吉川英治 「親鸞」
...三郎盛綱のうれしげなうなずきを見た...
吉川英治 「親鸞」
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