...一同に伝える」艦長は無線電信を記(しる)した紙片をうやうやしく押戴(おしいただ)いて...
海野十三 「太平洋雷撃戦隊」
...うやうやしく壇(だん)の前にいって礼拝をし...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...彼女はうやうやしく一礼をするのであった...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...うやうやしく辞し去った...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...うやうやしく立ち上ってカ氏の母国語のカッチ語で何かその子供に話し掛けた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...李希梅はそれに向ってうやうやしく話をする...
田中貢太郎 「涼亭」
...おれにうやうやしく小さい包みを渡した...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...一足さがってうやうやしく腰をかがめて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...人影もないその墓の上にうやうやしくおかせたのでした...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...けれども三四郎はうやうやしく二十三ページを開いて...
夏目漱石 「三四郎」
...うやうやしく鼻の頭を三度撫で...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...うやうやしく頭を低(さ)げていた...
本庄陸男 「石狩川」
...男はそれをうやうやしく唇へ持って行った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...うやうやしく錦袍を捧げた...
吉川英治 「三国志」
...うやうやしく恩命を謝して...
吉川英治 「三国志」
...四初対面(しょたいめん)のあいさつや、陣中の見舞(みま)いなどをのべおわってのち、八風斎(はっぷうさい)は、れいの秘図(ひず)をとりだし、主人勝家(かついえ)からの贈(おく)り物として、うやうやしく、伊那丸(いなまる)の膝下(しっか)にささげた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...門下生たちは、高台付きの白扇(はくせん)か、箱入蝋燭(ろうそく)か、小菊紙十帖(じょう)ほどな品物に、半年分の授業料として、金一歩(ぶ)(百疋(ぴき))をつつんで上に「謝儀(しゃぎ)」と書き、うやうやしく、添えて出すのが、例なのである...
吉川英治 「松のや露八」
...うやうやしくドリアンの帽子をとって中へ招じ入れたのである...
渡辺温 「絵姿」
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