...私は相当うぬぼれの強い人間であるが五年間作品を出さずにつないで行く自信はない...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...びくつくおッ母さんじゃアあるまい」「おッ母さんはそりゃアそりゃア可愛がるのよ」「独(ひと)りでうぬぼれてやアがる...
岩野泡鳴 「耽溺」
...自惚(うぬぼれ)が強すぎるぜ...
海野十三 「疑問の金塊」
...自分はよほど衆にすぐれた非凡の天才であるごとくにうぬぼれやすい...
丘浅次郎 「生物学的の見方」
...自惚(うぬぼれ)好きな英国人が...
薄田泣菫 「茶話」
...音楽家だとうぬぼれていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...鼻持ならない自惚(うぬぼれ)やで...
中島敦 「光と風と夢」
...(それ見ろ)なんて言ったのは?……これはうぬぼれなんかとは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...鏡は己惚(うぬぼれ)の醸造器であるごとく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...彫心鏤骨(ちょうしんるこつ)の苦心をしているとうぬぼれるのは...
野村胡堂 「胡堂百話」
...もとより掛値も自惚(うぬぼれ)もあるでしょうが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分の鑑識に自惚(うぬぼれ)のあった重兵衛は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...うぬぼれない自己滿足――自分をだましてゐればよいていどで...
長谷川時雨 「鏡二題」
...下劣なうぬぼれ野郎です」「間違っておる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...かのキリストは「われは神の子なり」といふ己惚(うぬぼれ)を信じ終せたばかりに...
牧野信一 「親孝行」
...歌よみは歌よりほかのものは何も知らぬゆえに歌が一番善きように自惚(うぬぼれ)候次第に有之(これあり)候...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...」「己惚(うぬぼれ)ちゃ駄目よ...
矢田津世子 「罠を跳び越える女」
...うぬぼれてゐるのは日本人ばかりではない...
吉川英治 「折々の記」
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