...――「出て行け! この悪党めが! 貴様も莫迦(ばか)な、嫉妬(しっと)深い、猥褻(わいせつ)な、ずうずうしい、うぬぼれきった、残酷な、虫のいい動物なんだろう...
芥川龍之介 「河童」
...いくらうぬぼれ者だって...
海野十三 「宇宙戦隊」
...そこでその的中にうぬぼれた結果...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...へんな自惚(うぬぼれ)を持っていたのである...
太宰治 「正義と微笑」
...うぬぼれ鏡というものが...
太宰治 「如是我聞」
...うぬぼれているのだ...
永井隆 「この子を残して」
...然(しか)るに自分は――英雄であるとはうぬぼれていないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...いくら己惚(うぬぼれ)の強い私も充分に認めねばなりませんが...
夏目漱石 「創作家の態度」
...「訳(わけ)のわからぬ彼らが己惚(うぬぼれ)はとうてい済度(さいど)すべからざる事とするも...
夏目漱石 「野分」
...決してそんな自惚(うぬぼれ)の沙汰ぢやない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自惚(うぬぼれ)と押しが強くて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...混ぜ物処理をする人たちの多くはうぬぼれていて...
アーサー・ヒル・ハッサル Arthur Hill Hassall, M.D. 水上茂樹訳 「食品とその混ぜ物処理」
...この豚男の自惚(うぬぼれ)話を聞いて...
林芙美子 「新版 放浪記」
...今度はうまくいったなんぞとうぬぼれるには及ばんぞ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...うぬぼれたいにもうぬぼれられませんものね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...世界中の人間がうぬぼれてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...私が一番早く読んでるものとうぬぼれている...
吉川英治 「随筆 新平家」
...おそらくはもう二度と、この将門がいる東国へは、足ぶみも出来ないはず――と、彼は、ひそかに、うぬぼれていた...
吉川英治 「平の将門」
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