...冷気肌を襲うてなんとなく物凄い...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...ずどん云う大砲の音を初めて聴いた時は、こおうてこおうて堪らんのやけど、度重なれば、神経が鈍になると云うか、過敏となるて云うか、それが聴えんと、寂しうて、寂しうてならん...
岩野泡鳴 「戦話」
...当時は鹿鳴館といえば倫敦(ロンドン)巴黎(パリ)の燦爛たる新文明の栄華を複現した玉の台(うてな)であって...
内田魯庵 「四十年前」
...まだうてないのか」「はい...
海野十三 「海底大陸」
...焚(た)きしむる花(はな)の蕚(うてな)は...
薄田淳介 「白羊宮」
...そないした方が家空(あ)けるのんにも工合ええさかいいうてなさったのんですが...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...おなじはちすのうてなの上でいつまでも仲ようくらしたいとおのぞみになるのも...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...この男はロプーホヴァが恋しゅうてならんとさ!」ロプーホヴァというのは頗る肥った頗る背の長い婦人で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...相槌(あいづち)のうてない吉次にかわって大石先生は答えた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...昔話をして食べると嬉しうてなんぼでも入るぞね』というて食べる...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...自由の大義を国民に知らしめんと願うてなりき...
福田英子 「妾の半生涯」
...決して好(よ)き事にはあらざるべきを思うてなり...
福田英子 「妾の半生涯」
...村方お構いならしゃるのに白い米の飯でも腹一杯食べて貰おうと思うてな...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...またもう一度玉の台(うてな)にもなるでしょうと期待されますがね...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...飲みとうて飲みとうてならぬところへ...
夢野久作 「近世快人伝」
......
横瀬夜雨 「花守」
...呼び難(にく)うてな...
吉川英治 「新書太閤記」
...其女(そなた)もよかろうと思うてな」「何か...
吉川英治 「源頼朝」
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