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伊藤左千夫 「紅葉」
...ハッハッハッ」先生は洞(うつろ)のような声を出して笑った...
海野十三 「階段」
...うつろから うつろへとはこばれる焦心(せうしん)のながしめ...
大手拓次 「藍色の蟇」
...たとえば「大きく空洞(うつろ)になっている臍(へそ)は美しいものとされているばかりでなく...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...底深い空洞(うつろ)を示してきた...
豊島与志雄 「林檎」
...と三時をすぎた静寂の中にうつろな声で獣のようにささやいていた...
豊田三郎 「リラの手紙」
...幽鬼のような空虚(うつろ)で...
直木三十五 「南国太平記」
...うつろにひろがりました...
新美南吉 「かぶと虫」
...大(おほき)な椋の木の空洞(うつろ)の前へつれてゆきました...
野口雨情 「仲のわるい姉妹」
...苦しい息をするたびに心臓とともにあえぎ震える空洞(うつろ)の肺臓からは...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...何處か心にもうつろなところがあるらしく...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...風に散ることは世の常枝ながらうつろふ花をただにしも見じ右の女房の大輔(たゆう)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...オリムポス山の空洞(うつろ)な底で...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...菊の花のややうつろい方(がた)になった小枝を...
柳田国男 「年中行事覚書」
...けれどもこれがいつまで続くかは……はっは」うつろな声だった...
山本周五郎 「新潮記」
...かの女の眸のうつろを見つめていった...
吉川英治 「大岡越前」
...こう空虚(うつろ)なのは何だろう...
吉川英治 「平の将門」
...そして足の下は三十メートルもあるうつろの空間だ...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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