...うちとけて挨拶(あいさつ)をしようともせず...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...うちとけてむぞうさにいうところも...
伊藤左千夫 「老獣医」
...なるべくうちとけてお話したいと思つて無雑作にはなしてゐる自分が何だか傲慢らしく見えて来て直ぐいやになつて仕舞ひますので何時でも黙つて仕舞ふのです...
伊藤野枝 「九州より」
...江湖の外にうちとけて...
大町桂月 「房州紀行」
...十一娘は三娘にうちとけていった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「封三娘」
...青城子君とは半年ぶりにうちとけて話し合つた...
種田山頭火 「其中日記」
...やがてうちとけてしまいました...
豊島与志雄 「狸のお祭り」
...うちとけて三人は飲み合って...
中里介山 「大菩薩峠」
...うちとけて話かけたくても...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...あの人とはうちとけていないのよ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...あなたがうちとけて私とお話しくださるので...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...Kの言葉でいっそううちとけて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...やがてお父さんは彼とまったくうちとけて話し合っていました...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...だんだんうちとけてきましてみょうりにつきるほどやさしくいたし...
久生十蘭 「海豹島」
...フィリーモンと大変うちとけて話し合うようになりました...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...語るように、うちとけて、愛嬌(あいきょう)をこめて、そしてあからさまに、タッジオはかれにむかってほほえみかけた――微笑しはじめてからやっとしだいにくちびるをほころばせて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...よいころを見て大臣は機嫌(きげん)よくはしゃぎ出して「藤のうら葉の」(春日さす藤のうら葉のうちとけて君し思はばわれも頼まん)と歌った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...用談後は一層うちとけて近々洋行の準備やら聖地巡遊についての話があってお暇...
山本笑月 「明治世相百話」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??