...うそ寒い秋の気が動いてゐない所はない...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...うそ寒い秋の気が動いていないところはない...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...うそ寒い冬の黄昏(たそがれ)が白い窓掛(カーテン)の外に迫つて居て...
石川啄木 「病院の窓」
...なんとも云えないうそ寒い後姿だった...
海野十三 「俘囚」
...また雨だ、うそ寒い、何だか陰惨である、しかし庵は物資豊富だ...
種田山頭火 「其中日記」
...妙にうそ寒い気持がして来た...
中島敦 「環礁」
...水の上には明暗の交ったうそ寒い光が漂っているようだ...
中島敦 「狼疾記」
...うそ寒い雰囲気をそそりたてた...
中村地平 「悪夢」
...うそ寒いからと早く繰る雨戸の外にまたばさりと音がする...
夏目漱石 「野分」
...うそ寒いやうに見えました...
新美南吉 「疣」
...うそ寒いように見えました...
新美南吉 「いぼ」
...うそ寒いものが部屋に流れた...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...うそ寒い日である...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...二十六、真名古抒情の事並に二人の総監の事すこし広すぎる趣きの捜査課長室に、電灯ばかりがいたずらに明るく、周囲の白壁がチカチカとその光を投げ返す、うそ寒い風景...
久生十蘭 「魔都」
...風鈴湯といふ聴くだに今季(いまどき)うそ寒い山峡の沸し温泉を目ざした...
牧野信一 「風流旅行」
...うそ寒い潮風が吹き渡つて来た...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...どうかすると霰でも来さうなうそ寒い日和と一しよに...
室生犀星 「笛と太鼓」
......
室生犀星 「星より來れる者」
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