...潮煮(うしお)の鯛の目...
泉鏡花 「浮舟」
...潮(うしお)を籠(こ)めた霧白く...
泉鏡花 「歌行燈」
...煮るとも潮(うしお)にするともして...
泉鏡花 「婦系図」
...潮(うしお)の陣を防ぎ止めて...
泉鏡花 「海異記」
...木挽町汐留(こびきちょうしおどめ)(いまの新橋(しんばし)のふきん)にある奥平(おくだいら)やしきにいきますと...
高山毅 「福沢諭吉」
...いつか知ら風の消ゆるが如く潮(うしお)の退(ひ)く如くに聞えなくなってしまうと...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...そして潮(うしお)の湧くような意気組みの西国武士に当ることになったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな薄情な人でも自分にお礼をしようというしおらしい心があるのか知らと思わせられたのでありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いつの間にか鯛のうしおには焼塩を使わずに荒塩を用いるとか...
中谷宇吉郎 「室鰺」
...百二十間の廻廊に春の潮(うしお)が寄せて...
夏目漱石 「一夜」
...潮(うしお)の流れに連れられて...
夢野久作 「瓶詰地獄」
...織田信長の伊勢攻略に潮(うしお)して...
吉川英治 「剣の四君子」
...軍人足(いくさにんそく)か牛追(うしおい)のような身なりであった...
吉川英治 「私本太平記」
...ひたひたと潮(うしお)のように近づいてくる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...時の潮(うしお)は...
吉川英治 「新書太閤記」
...鬨(とき)の声をあげつつ潮(うしお)の如くひきあげて行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...潮(うしお)のように...
吉川英治 「親鸞」
...阿波はよいぞ阿波の国は――八重の潮(うしお)に繞(めぐ)らされて渭之津(いのつ)の城の白壁がある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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