...底にうごめく人々の様子はむしろ楽しげに見えた...
梅崎春生 「日の果て」
...黒いもののうごめく気勢(けはい)が...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...うごめく樹幹の上には...
江戸川乱歩 「影男」
...物のうごめく気配を感じて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...そのうごめくものを見つめていました...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...やみの中にうごめく...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...その糸をつたって先端あたりにうごめく生きもの...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...・今夜の寝床を求むべくぬかるみ与へられた寝床の虱がうごめく・降つたり照つたり死場所をさがす狂人(キチガイ)が銭を数へてるま夜中の音嫌な夢から覚めたら嫌な声がするので...
種田山頭火 「行乞記」
...私の身心を流れている伝統的日本がうごめくのを感じる...
種田山頭火 「草木塔」
...私は煙の中でうごめく人影を認め...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...ただいまあなたにうごめく人影は...
中里介山 「大菩薩峠」
...練兵場に蟻の如くうごめく影はもとより...
原民喜 「壊滅の序曲」
...毛虫がうごめくように寄せ合わされた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ある時に、用があってその室に行って見ると、もう日が落ちてしまったのに、室の中はまっくらだから、いないのかと思って開けた唐紙を閉めようとすると、机のわきに黒いものが、うごめくと、突然、「私はここに、いたんですよ...
水野葉舟 「北国の人」
...彫刻の刻みめの深い彫りかたで万象の物景がうごめくように彫られています...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...道路には蟻のように群れた通行人のうごめく黒い諸諸の影が...
室生犀星 「幻影の都市」
...糞壺(ふんこ)にうごめく蛆虫(うじむし)としかいえんな」「なにをッ」戟戛(げきかつ)して...
吉川英治 「三国志」
...上を下へとうごめく将士は...
吉川英治 「三国志」
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