...断じていんちきではない...
太宰治 「春の盗賊」
...古くさいいんちきだ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...ある日、求人欄を見ていると、当時、日比谷公園の、今の――美松の前辺に、いんちき横町、山かん横町というのがあったが、そこへ入る所に、木造洋館の「実業の世界社」があった...
直木三十五 「死までを語る」
...もっともそういういんちき科学が出現した場合...
中谷宇吉郎 「身辺雑記」
...いんちきを企(くはだ)てるものが可成(かな)りあるらしい...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...百三十六個(こ)もある麻雀牌(マアジヤンパイ)の背中(せなか)の竹(たけ)の木目(もくめ)をすつかり暗記(あんき)してしまふといふいんちき師(し)のことだ...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...いんちきの仕方(しかた)があるといふのだから...
南部修太郎 「麻雀を語る」
...そんなものがあがってきたらお慰みさ」「出ねえと知って無駄骨を折るいんちきもないもんだ...
久生十蘭 「金狼」
...あらゆるいんちきを心得ていて...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...そう言う君こそいんちきでしょう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...おれこそはワラタ号の生き残りだなどと言い出すいんちき人物も...
牧逸馬 「沈黙の水平線」
...よろしくいんちき賽の秘密など曝露してくれてもいいのではなからうか...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...わたしだってこんないんちきな稼業をしていますけれども...
松本泰 「宝石の序曲」
...お出入りのいんちき音楽師に大天才とおだてられ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...このいんちきな理性...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大道のいんちき歯医者そっくりに見える...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...またわれわれ疝痛(せんつう)患者に対しては(それほど彼らは我々の弱味につけこんでいんちきをやる)...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人気の荒い大浜界隈でも名打ての因業(いんごう)おやじでナカナカそんな甘手(あまて)の元手喰式(さやくい)慣用手段(いんちき)に乗るおやじでない...
夢野久作 「近世快人伝」
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