...いらだたしさから遁(のが)れることが出来なくなる...
上田広 「指導物語」
...私のいらだたしさはそこから端を発しているのだ...
上田広 「指導物語」
...ここでいらだたしさを...
海野十三 「火薬船」
...座がしらけていらだたしさうな芥川が...
小穴隆一 「二つの繪」
...なんとも言ひやうのない寂しさ いらだたしさに張りもなくだらける...
大手拓次 「藍色の蟇」
...永久に太陽を見ぬいらだたしさ...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...老人は話相手のない所在なさといらだたしさとから遁れるために...
薄田泣菫 「山雀」
...してやられたようないらだたしさに堪えられなくなったのである...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...いらだたしさから超越して...
中里介山 「大菩薩峠」
...いらだたしさ!四月×日濠洲(ごうしゅう)行以来の私とファニイとの病気も漸(ようや)く治った...
中島敦 「光と風と夢」
...逢ってくれないいらだたしさと...
野村胡堂 「胡堂百話」
...それでもときたまあふれ出るいらだたしさが...
早川鮎子 「穂高岳屏風岩にて」
...先をすぐ今聞きたいといういらだたしさを抑(おさ)え...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...そして、その理解の出来ないもどかしさ、はがゆさ、いらだたしさで、ただ、無性に、腹が立って来るのだった...
火野葦平 「花と龍」
...一層のいらだたしさが彼の頭の中を駈けまはりはじめたのであつた...
平出修 「逆徒」
...なぜか奇妙ないらだたしさ...
山川方夫 「お守り」
...先のいらだたしさがいつまた絡(から)みついて来るか知れない不安さを感じたので...
横光利一 「比叡」
...いらだたしさの中にあった...
吉川英治 「私本太平記」
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