...しかし僕はいらいらするのだ...
芥川龍之介 「河童」
...もう雪も解け出しそうなものだといらいらしながら思う頃に...
有島武郎 「北海道に就いての印象」
...神経が疲れていらいらするばかりである...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...そのために一層いらいらし出すやうである...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...酸(す)っぱいような蚊の唸声(うなりごえ)が夢現(ゆめうつつ)のような彼女のいらいらしい心を責苛(せめさいな)むように耳についた...
徳田秋声 「あらくれ」
...いらいらする笹村の頭には...
徳田秋声 「黴」
...いらいらした調子のミウーソフは僧に向かって言った...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...焦々(いらいら)しく酒盃を取り上げる...
中里介山 「大菩薩峠」
...気が始終苛々(いらいら)し...
新渡戸稲造 「自警録」
...自分の都合のいゝ事ばかり考へてる……」ゆき子は苛々(いらいら)してゐた...
林芙美子 「浮雲」
...いらいらした身振りをして...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...いらいらばかりしてゐる自分のやうな女は...
堀辰雄 「おもかげ」
...モンタギュ卿がいらいらして待っていた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...いらいらした気分となって...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...いらいらした顔と目をこすり...
室生犀星 「笛と太鼓」
...鉄をこするやすりの激しい鋭い音にいらいらしない人はほとんどあるまい...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これには利枝だけがいらいらして...
横光利一 「夜の靴」
...苛々(いらいら)していった...
吉川英治 「平の将門」
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