...荊妻(けいさい)と豚児(とんじ)どもですよ」といって高々と笑いかけたが、ふと笑いやんで、険しい目で葉子をちらっと見た...
有島武郎 「或る女」
...心の影を偽りと云うが偽り」女静かに歌いやんで...
夏目漱石 「幻影の盾」
...――さいやんかね、だっさ、さいやんかねえ、おんだぶってぶって、おんだ、らったんだりらああおお……タゴールの詩だそうだけれど、意味も判らずに、折にふれては私はつまらない時に唄う...
林芙美子 「新版 放浪記」
...午前十時に招待なんて凡そ野暮なこと、いやんなる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...もう何処へ行く手もないんだからいやんなる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...似合ふんだからいやんなっちまふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いやんなっちまふなあ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...つく/″\いやんなっちまった...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...久保田万太郎氏に会ふ、徳山が十五日からのマチネーをウンと言はず、結局承諾するくせに、いやんなる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...後になってワーッとあはてるんだからいやんなる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...どうせ客は殆んど来ないだらうと思ふと、いやんなる...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...浜の家――これはあんまり何時行っても同じなのでいやんなるが...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...ようやく笑いやんだのち詳しく素性を訊いてみると...
正岡容 「小説 圓朝」
...やがて笑いやんだ時...
正岡容 「寄席行燈」
...「いやんなつちやふねえ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...「いやかい? いやんなって来たのかい私が...
宮本百合子 「「インガ」」
...足つきだけは少しヨタヨタしている)ハッハハハ! へっ、か!少年 ハッハハハ、んじゃ、おら、おじいやんと、慎吉んとこへ行かあ!(言って、もう正面奥の方へ駆け出している)百姓 (その後姿へ)今夜泊って行くか?少年 ああよう!(もう姿は消えている)百姓 フフフ……(笑いながらチョット後姿を見送っていたが、直ぐに再び叩き棒を掴み、なんの事もなかったように、麦を叩きはじめる)青年 ……(踊り跳ねるようにしながら走って行く少年を、いつまでも見送っている...
三好十郎 「おりき」
...「あーあ」とおそのは笑いやんで云った...
山本周五郎 「さぶ」
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