...第一取捕へて仕舞へば其奴が安つぽいものになつて仕舞つてそれに執着するなんて云ふ馬鹿は出來なくなるさ……畢竟(つまり)僕なんざア斯う云ふ風に安住の地を求めて...
有島武郎 「半日」
...なにかおもたいものが...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「アンネ・リスベット」
...そうしてやや下品な様に聞こえますがそうではなく極気品の高いものにして全体羅の中に玉の様な肩先から白い胸の辺り少し湯上りのぽっと紅潮した皮膚が見えて居ると言った風で……傍には侍女が一人います...
上村松園 「芙蓉の花にも似た美しい楊貴妃を」
...旦那(だんな)格の若林では何か充(み)たされないものを感じ...
徳田秋声 「縮図」
...彼は三千代に対する自己の責任をそれ程深く重いものと信じていた...
夏目漱石 「それから」
...酸(す)いものを頬張(ほおば)ったような口を穿(すぼ)めて一二町歩いた後(のち)...
夏目漱石 「門」
...平次の慧眼(けいがん)で見付けられないものでもありません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるで食いちがったしっくりしないものがあった...
火野葦平 「花と龍」
...雲のやうに見える何か白いものが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...分らないけれども何しろ煩(わずら)いもしなければ何もせずに無事に居るので御座(ござ)る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...これは疑いもなく人口原理から生じ得る最小の害悪である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...じゃがいももある...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...もうお暇(いとま)いたしますから」「まあゆっくり相談しているうちには何とかなるまいもんでもないさ」一太の母は...
宮本百合子 「一太と母」
...いよいよひどくなって手のくだしようのないものにならないかぎり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...始めから人生を悪いものと考えている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...こんなに強いものはちょっと他にないね...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...苅り時をおくらすしんぱいもないのである...
柳田国男 「母の手毬歌」
...期待のとおり装いも見事であった...
吉川英治 「私本太平記」
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