...――と云ってもまさか妬(ねた)みなぞはすまいな? あれは便りのないみなし児じゃ...
芥川龍之介 「俊寛」
...たいていみな米国より来たるものなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...日本の教会はたいていみな米国教会の付属支会にして...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...ベルギー 人口 五百九十七万四千七百四十三人新教宗徒 一万五千人その他はたいていみな旧教徒なり一...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...それは呂仙の諱(いみな)であった...
田中貢太郎 「劉海石」
...朝日を部屋いつぱいみなぎらせと(マヽ)ころで...
種田山頭火 「其中日記」
...そして余り上品でないみなりの「お千代さん」が...
豊島与志雄 「公孫樹」
...労働者のような汚いみなりをしてはいますがまさしく...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...はでではあるが素人らしいみなりをしていた...
豊島与志雄 「椎の木」
...やはり黒いみなりで...
豊島与志雄 「長彦と丸彦」
...たといみな子が人殺しをしてもそんなことはできぬという気がしたのであった...
平林初之輔 「秘密」
...幸いみなさんが私を信用してくれます...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...ひどいみなりをして...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...或は政達が即ち力之助の諱(いみな)ではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしはその中(うち)に「道純諱(いみな)全善...
森鴎外 「渋江抽斎」
...おん諱名(いみな)の『尊(たか)』の一字をさえ賜うたほどなご嘉賞ではなかったか...
吉川英治 「私本太平記」
...諱(いみな)の印はつかわない!」さあ大変である...
吉川英治 「新・水滸伝」
...物いみなどいふたぐひの物にてひろくいふ時に添ふる語」(同上一一六二上)である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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