...夏は来ぬ海こえて夏は来ぬ――三千里波を御(ぎよ)す白駒の青きいぶきに世は今樹々(きぎ)も若いばえさなりその...
石川啄木 「閑天地」
...軒端(のきば)を見れば息吹(いぶき)のごとく萌えいでにける釣(つり)しのぶ...
伊東静雄 「詩集夏花」
...この山は水松が繁って昼も小暗いぶきみな所であるが...
知里真志保 「あの世の入口」
...冬季における伊吹山(いぶきやま)地方の気象状態を考える前には...
寺田寅彦 「伊吹山の句について」
...土(つち)や空気(くうき)や水のいぶき...
ロマン・ローラン 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人の言葉はようやく一つの息吹(いぶき)にすぎなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一七八九年および一七九二年の深淵(しんえん)から起こった息吹(いぶき)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...深い聖(きよ)い息吹(いぶき)と感応し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その北風の中にはコレラの息吹(いぶき)が感ぜられた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...胆吹(いぶき)、比良、比叡(ひえい)、いずれにある...
中里介山 「大菩薩峠」
...胆吹(いぶき)の上平館から...
中里介山 「大菩薩峠」
...荘重な息吹(いぶき)が天上にも聞かれ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...また昔の息吹(いぶき)を取戻すでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...そこには良人の息吹(いぶき)がある...
山本周五郎 「日本婦道記」
...この世のものとは思えないぶきみな声で...
山本周五郎 「風流太平記」
...「だいぶきびしいな」と七十郎は書状を巻いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...跨ぐズボンの股間から純白のいぶきが胸に噴き上り...
横光利一 「旅愁」
...伊吹(いぶき)のすそや不破(ふわ)の山かげには...
吉川英治 「新書太閤記」
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