...いぶかしい――おぬしは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...大将は柏木(かしわぎ)が命の終わりにとどめた一言を心一つに思い出して何事であったかいぶかしいと院に申し上げて見たく思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...返事を出さないのもいぶかしいことに人が見るであろうからと...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...乳母は何か人が来ているようなのがいぶかしいと思い...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...彼等のいぶかしい行動に目をみはりながら...
吉川英治 「江戸三国志」
...いぶかしいな...
吉川英治 「三国志」
...「いぶかしいものがあるぞ...
吉川英治 「三国志」
...「いぶかしい火である」夜空はいよいよ真っ赤に焦(こ)げただれるばかりだった...
吉川英治 「三国志」
...いぶかしいぞ」越吉元帥は...
吉川英治 「三国志」
...――ここの地形はいぶかしい」谷の口まで来ると...
吉川英治 「三国志」
...いぶかしい一輛の女房車に...
吉川英治 「私本太平記」
...いぶかしいのは、これだけではない...
吉川英治 「私本太平記」
...だが、いぶかしいのは、これらの小うるさい小隊の追躡(ついしょう)ではなく、もっと目に余る、そして遠くにある、大軍のうごきだった...
吉川英治 「私本太平記」
...父王昇が巷(ちまた)で零落(れいらく)していた時代の姿を知っているのはいぶかしいと……拙者もじっと彼の面体(めんてい)を見てやりました」「えっ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いぶかしい面持ちをしながら...
吉川英治 「親鸞」
...こよいの事を前に立ち去るはいぶかしい限りと...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...いぶかしいのはこの方面だ...
吉川英治 「源頼朝」
...「あの女子(おなご)、なんとも、いぶかしいわ、ちょっと、待ってくれい」いうが早いか、権叔父は、蛤(はまぐり)茶屋の軒先へ笠を抛(ほう)って、まるで弦(つる)から放たれたように、海へ向って駈け出して行った...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索