...かぎりないいのちをうけるには...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...われは命(いのち)の熱(あつ)き味を知る...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...人のわびしく老ゆる時こゝろときめく口づけに若きいのちを吸はしむるなれは盡きせぬとよみきか...
土井晩翠 「天地有情」
...生命(いのち)をかけたいわゆる男の...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...はじめてこの騒擾の巷を描いた句はいのちを得てゐる...
正岡容 「大正東京錦絵」
...もういのちの火がつきかけて来てしまっているように思われてならぬゆえ――」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...こんなふうにして命(いのち)をおとしていたのでした...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「なぞ」
...命(いのち)までもなくしてしまったのです...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「ハツカネズミと小鳥と腸づめの話」
...その人の身体(からだ)を犯されると何故その人の生命(いのち)までいけなくなるのだろう...
夢野久作 「暗黒公使」
...私が今まで当の敵として睨んで来た美少女……憎んでも飽き足らぬ奴と思って生命(いのち)がけで追い詰めて来た疑問の女……三人の生命(いのち)を手を下さずして奪ったとも見られる恐るべき怪美人……それが最早(もう)死んだものと思って安心して這入って来た私は...
夢野久作 「暗黒公使」
...人類とともに“いのち”かぎりなき珠玉は無數に...
吉川英治 「折々の記」
...官兵衛のいのちはすでに...
吉川英治 「黒田如水」
...若者の命(いのち)に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...生命(いのち)がけである...
吉川英治 「新書太閤記」
...けれど自分のないのちはと...
吉川英治 「新書太閤記」
...どうしても於松様のお生命(いのち)は」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...生命(いのち)を捨ててかからなければはいれねえ所だ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...沼のへりにおほよそ葦の生ふるごと此処に茂れり石楠木の木は沼のへりの石楠木咲かむ水無月にまた見に来むぞ此処の沼見にまた来むと思ひつゝさびしいそがしきくらしのなかをいつ出でゝ来む天地(あめつち)のいみじきながめに逢ふ時しわが持ついのちかなしかりけり日あたりに居りていこへど山の上の凍(し)みいちじるし今はゆきなむ昂奮の後のわびしい心になりながら沼のへりに沿うた小径の落葉を踏んで歩き出すと...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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