...葉子はそれを知るとさらにいい知れないたよりなさを感じてまたはげしく倉地にいどみかかるのだった...
有島武郎 「或る女」
...いどみかかるような声で私に言った...
梅崎春生 「桜島」
...いどみかかってくるように見えたのです...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...伊杼美(いどみ)といふ...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...なほ新代(あらたよ)の一(いち)の座の生挑(なまいどみ)には堪ふべけれ...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...上原に角力(すもう)をいどみかけるのです...
田中英光 「オリンポスの果実」
...いどみかかってきた...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...軍隊に戦いをいどみながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...汚れたるものにいどみかかります...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...いまや最後の一戦をいどみかけたのである...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...そういう武装は、原始林にいどみ、野獣に備え、餌(え)ものを漁(あさ)る用具であった...
本庄陸男 「石狩川」
...いどみかかろうとするものがあった...
本庄陸男 「石狩川」
...しかし和尚がいつかな諾きいれず腕くらべをいどみかゝるところから...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...たがいにいどみ合い...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...いどみかかるふうな冗談(じょうだん)もよく言いかけるのだった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それにいどみかかったのであった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...今にもいどみかかりそうなけしき...
吉川英治 「江戸三国志」
...真向からいどみかかった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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