...成り得ない事はないとしても...
上村松園 「日本画と線」
...電車の運転手に発見(みつけ)られた禿頭だけは樺太人(かばふとじん)に見せまいとして...
薄田泣菫 「茶話」
...どこまでも忠実に付従して来るはいいとしても...
寺田寅彦 「案内者」
...それはどうでもよいとして...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...今の亭主をその離れ家の中に入れまいとして...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「黄色な顔」
...なる程空間という(事物か物か関係か何かまだ判らないとして)或るものがあるのが事実である以上...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...いとしき者よわが心よ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...引きまはす屏風のかげ燈火かき立つれば蝋燭のながす涙にあたり明くいとし恋しのいや増すばかり...
永井壮吉 「偏奇館吟草」
...谷村さんは太つちよの女がフッとおかしい程いとしいと思いました...
林芙美子 「清修館挿話」
...赤ん坊がまるっきり大きくならないとしても...
葉山嘉樹 「牢獄の半日」
...不可能ではないとしても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...いつまでも自分を忘れさすまいとした手紙を書いたのであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...立てまいとしているが薫の所へは聞こえてきた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私は自分の荷物を失うまいとして...
横光利一 「夜の靴」
...夢窓国師は自分の名の含む想いとして...
横光利一 「旅愁」
...それは彼が和氏を使いとしてわざと朝廷へ提出した“義貞弾劾状(だんがいじょう)”にたいして...
吉川英治 「私本太平記」
...軽忽(けいこつ)に口をひらくべきでないとして――じっと...
吉川英治 「新書太閤記」
...この色もない香も淡い渋茶をのみながら何を生きがいとしているのだろうか...
吉川英治 「随筆 新平家」
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