...その姫を愛でいつくしむ情はいと深しと見えたり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...蠶はおこさまと言つて吾が子のやうに愛しいつくしむ...
高村光太郎 「美」
...彼等は弱きをいつくしむ...
太宰治 「道化の華」
...いつくしむような口調で...
太宰治 「パンドラの匣」
...植物の花をもいつくしむ心を持っていて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...恩愛の父ヘクトール 400めでいつくしむ幼兒(をさなご)は美麗の星にさも似たり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...アテーネー神女は彼をいつくしむ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...藍光の目の耀けるアテーネー汝二人をいつくしむ』智謀に富めるオヂュシュウス其時答へて彼に曰ふ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...で結局僕は僕の心の虫をいつくしむんだ...
中原中也 「私の事」
...金がありゃ申分はないがね」誘いに来たガラッ八の八五郎をからかいながら相変らず植木の新芽をいつくしむ銭形の平次だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを人知れずいつくしむ八五郎の姿を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まるで母親が子供をいつくしむかのよう扱った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...虧(か)けた茶呑(ちゃの)みの陶器をいつくしむように撫(な)でまわし...
本庄陸男 「石狩川」
...いつくしむことだけは...
正岡容 「小説 圓朝」
...私は未到のものの故に猶若々しく猶その成熟をいつくしむ自分たちを感じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いつくしむように言った...
W・W・ジェイコブズ 森郁夫訳 「井戸」
...ちょうど恋愛の情念がそのいつくしむ人にもろもろの美や愛嬌を貸し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ようやく彼女をいつくしむ心でわが身をいつくしむようになった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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