...母上は我をいつくしみ給ふこと...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...御慈悲(いつくしみ)は...
ダンテ・アリギエリ Dante Alighieri 上田敏訳 「びるぜん祈祷」
...我らのなお亡びざるはエホバの仁慈(いつくしみ)によりその憐みの尽きざるに因(よ)る……(雅歌三の二二以下)...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...カアテンのかかったガラス戸の外で郊外電車のスパァクが お月さんのウィンクみたいだ大きなどんぶりを抱くようにして ぼくは食事をする麦御飯の湯気に素直な咳を鳴らし どぶどぶと豚汁をすするいつくしみ深い沢庵の色よ おごそかに歯の間に鳴りひびくおや 外は雨になったようですねもう つゆの季節なんですか...
竹内浩三 「町角の飯屋で」
...どんな人をも一様においつくしみなされてまゐりました将軍家が...
太宰治 「右大臣実朝」
...いつくしみの瞳をそそぎつつ...
太宰治 「逆行」
...二人を共にいつくしみ二人を共に顧みる 195白き腕(かいな)のヘーレーの命傳へ來るアテーネー...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...老人は子供をいつくしみ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...手塩にかけていつくしみ育てました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...好きな植木の若芽をいつくしみ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...貧しい植木をいつくしみ乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...他人から慈愛(いつくしみ)を寄せられさうな潤(うる)みや光は...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...ビビイはいつくしみ深く考える...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...いつくしみの目を向けた一松斎は...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お久美さんに対する一層のいつくしみが混乱した気持になってそれからじきに子は祖母をせきたてて家へ帰って仕舞った...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...自分の生活をいよいよ慎重にいつくしみ責任をもってやって行くしかありません...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...御いつくしみ深い御楼主様...
夢野久作 「白くれない」
...何でもととのえてまいります」ヨハンの母性的な慈愛(いつくしみ)は...
吉川英治 「江戸三国志」
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