...足のうらの二つの大穴からいっぺんに空気がぬけるので...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...こいつが知れるといっぺんにお取潰しだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...だが目が近いのでいっぺんにつかまってしまう事を思うと...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...いっぺんに綾が解けた」「それは...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...十三人もいっぺんに神隠しにあうなどというのは前代未聞のことで...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...びっくりしていっぺんに眼がさめた...
久生十蘭 「だいこん」
...刳舟などはいっぺんにひっくりかえされてしまうのであります...
久生十蘭 「手紙」
...いっぺんに足もとを見られてしまった...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...いっぺんには払えんが...
火野葦平 「花と龍」
...いっぺんにここへ来たんですか」ジョバンニが...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...山いっぱいの蜂(はち)の巣(す)をいっぺんにこわしでもしたように...
宮沢賢治 「シグナルとシグナレス」
...よく知りません」ゲスな中老人の口のはたのせせら笑いで女の暮しの正体はいっぺんにわかった...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...テラリと薄光りした小山のような腰の前でいっぺんに空っぽになり...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...いっぺんに涙ぐましくなっちゃった...
三好十郎 「樹氷」
...その二つが彼女のなかに眠っていた感情と感覚とをいっぺんによび醒(さ)ましたのである...
山本周五郎 「柳橋物語」
...いっぺんに崩れてしまった...
山本周五郎 「山彦乙女」
...こんどはいっぺんに...
山本周五郎 「雪の上の霜」
...今夜はその鬱懐もいっぺんに散じて...
吉川英治 「三国志」
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