...京都の女は贋物(いかもの)を産む事が上手だ...
薄田泣菫 「茶話」
...中途半端の贋物(いかもの)ばかりでさ...
薄田泣菫 「茶話」
...不見転と申しますと……」骨董屋は贋物(いかもの)らしいてらてらした前額(ひたひ)を撫でながら言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...結果はいかものか失敗かである...
寺田寅彦 「アインシュタインの教育観」
...せっかくの研究が「いかもの」の烙印(らくいん)を押されるような気味が感ぜられるからである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...いかもの扱いにされたことであったが...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...やっぱりいかもの食いでいらっしゃるのかも知れない...
中里介山 「大菩薩峠」
...お前のようないかものに二度三度絞らせておいちゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いかもの喰ひの萬兵衞が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いかもの食いの見物が...
長谷川時雨 「市川九女八」
...みんな二た昔前のいかもの的存在で...
正岡容 「大正東京錦絵」
...各自の文学のいかもの性と狭さ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...(ホラティウス)彼はそれがいかもの・にせもの・にすぎないことを知っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...又所謂いかもの食ひの食へば食へるといふものも入れてない...
柳田國男 「食料名彙」
...頼って来たこのいかもの部屋でも...
吉川英治 「江戸三国志」
...例のいかもの部屋の太夫元へ...
吉川英治 「江戸三国志」
...御夢想ぐすりなんていういかもので世間様をごまかしている...
吉川英治 「江戸三国志」
...道中にはいかものが沢山いる...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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