...あるものは包みや紙箱をもってきていち早く坐席(ざせき)をとろうとする...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...いち早く氣勢を上げて...
會津八一 「綜合大學を迎へて」
...デッキの上の外国船客は物珍しさにいち早く...
有島武郎 「或る女」
...空はいち早くも暁の光を吸い初めたのだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...さア子――」といち早く見つけたおせきが声をかけた...
犬田卯 「米」
...土塀の崩れからいち早く芽を出して早春を感じさせるにわとこの有る寺があったり...
岩本素白 「寺町」
...どうしたんだ」ネッドが河合をいち早く見つけて...
海野十三 「火星探険」
...いち早く国際問題を嗅ぎつけたら...
薄田泣菫 「茶話」
...いち早く奥御殿へ駈けつけるように旨(むね)をふくめておいたので...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...僕はそもそも事件の当初からいち早く逃げ出して...
辻潤 「ふもれすく」
...いち早く小ツルが...
壺井栄 「二十四の瞳」
...武器を携へいち早く兵車をおりて地に立てり...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...今ももう裏向うの山にはいち早く二三本が紅葉に染まつて見える...
中村憲吉 「備後より」
...下田の細君の叫び声にいち早く眼をさましたということは...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...十數年後の純粹詩の發生をいち早くも豫見してゐたやうな「詩に就いての對話」――などで見ても...
堀辰雄 「春日遲々」
...いち早く人類が安全な宇宙旅行をなしとげるための情報を送ってくるのです...
R. マッケナ R. McKenna The Creative CAT 訳 「愛と月の犬」
...読売新聞の時評(美濃口時次郎)はいち早くこの卓見に同調して...
宮本百合子 「鬼畜の言葉」
...去就(きょしゅう)に迷って殲滅の憂き目に会う者や、いち早く、武器を捨て、投降する者や、右往左往一瞬はさながら地獄の底だった...
吉川英治 「三国志」
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