...葉子は例のいたずら心から古藤を手なずける興味をそそられないでもなかった...
有島武郎 「或る女」
...沢山の汚名を持つ私を、たちの悪い、いたずら心から、わざと鄭重に名士扱いにして、そうして、蔭で舌を出して互に目まぜ袖引き、くすくす笑っている者たちが、確かに襖(ふすま)のかげに、うようよ居るように思われ、私は頗(すこぶ)る落ちつかなかったのである...
太宰治 「善蔵を思う」
...彼は一時のいたずら心から処女の一生を犠牲にしたと云う慚愧(ざんき)と悔恨に閉ざされていた...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...或いはまた旅路のいたずら心から...
中里介山 「大菩薩峠」
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