...なかには、大いそぎで、のびようとして、地べたから、根までひきぬいてしまったものさえありますよ...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「年とったカシワの木のさいごの夢」
...おおいそぎで屋根の上をはって...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...」首領は、おおいそぎで、石の階段をかけおり、ジャックをおすようにして、洞窟のおくのほうへかけだしました...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...スパスパとおおいそぎで...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...私は女医でしたし、学校を卒業して家庭の人となってからもいろいろ研究していた事があるので、早速それを応用してみようと、大いそぎで、ある薬品を調剤し彼の股間静脈に小さいポンプで二千グラムもの液を注射したのです...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「魂の喘ぎ」
...すぐ必要だから大いそぎで一揃えとりそろえてくれ...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ひたふるに辭書の成業をいそぎぬ...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...田中の者は早(と)く起(おき)て后(あと)も見ずしていそぎゆきけり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...よごれた毛糸の襟巻をしたナタアシャが朝風を蹴って東洋美術の講義を聴きに大学へいそぎ...
谷譲次 「踊る地平線」
...おおいそぎで水車(すいしゃ)小屋(ごや)の方へとんでいきました...
新美南吉 「落とした一銭銅貨」
...おおいそぎで牛小屋へ...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...そしてそのままいそぎ足で会計部のほうへいっちまったよ」「あの人はいつもいそぎ足だ」と松井くんが云った...
山本周五郎 「季節のない街」
...「いそぎましょう...
山本周五郎 「失蝶記」
...廊下をいそぎ足に来る音がする...
山本周五郎 「めおと蝶」
...「いそぎ参朝せよ」と...
吉川英治 「三国志」
...行く手をいそぎだそうとすると何者か...
吉川英治 「神州天馬侠」
...「――余事は措(お)きまして、取りいそぎ、急の御報告までを申しあげまする」「ウム...
吉川英治 「新書太閤記」
...夜どおし道をいそぎ...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索