...あるいは不幸にして理解力に富む音楽家がまだ映画に手を出さないかのいずれかであろう...
伊丹万作 「映画と音楽」
...そして勝敗いずれかの鍵は...
海野十三 「『火星兵団』の作者の言葉」
...私達は今いずれもしかつめらしく洋服を着用に及んでいるが...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...これと戦わざるべからざることはいずれの名称を用いても同じである...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...兄弟のいずれかに手紙で報告した...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...いずれも探求する意力...
高村光太郎 「本邦肖像彫刻技法の推移」
...そのいずれもが傑作でもありうるのである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...いずれは仮親(かりおや)でも立てて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いずれもラマの兵僧に発見されてしまった...
久生十蘭 「新西遊記」
...三つの一般的原理のいずれとも異なるように見える...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...いずれもその一部分を削ってそこにスートルーク・ナクフンテ王の名が彫り附けてあった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...「有用なことと公正なこと」損得と正邪のいずれを優先すべきかというような意味で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...クスコやメキシコにおける諸都市の驚くべき壮麗さといい、その他王様のお庭の中にはすべての樹木・すべての果実・すべての草が普通の庭におけると同じような配置と大きさに従ってすべて黄金で作られていることといい、またそのお部屋の中にも、ご領内に生れるあらゆる海陸の動物が、やはり金で作って並べられていることといい、彼らの石や羽毛や木綿や絵具を用いて作った作品の美しさといい、いずれも、彼らが技芸においてもまた決して我々に劣らないことを示している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いずれにしてもこの依頼が翁にとって非常な重責であったことは云う迄もない...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...「いずれは、ここに腰をすえてもいられまい」彼の注意も、また志向も、たえず中央の牽引力(けんいんりょく)といったようなものに、ひかれていた...
吉川英治 「私本太平記」
...あらたかな御仏(みほとけ)の御加護と申すものでございましょう」「館(やかた)のおよろこびもいかばかりか……」「いずれ改めてご挨拶に出向きまする」「ああ...
吉川英治 「親鸞」
...その一つの方法を聖道門(しょうどうもん)といい、その一つの方法を浄土門というのでありますが、目的とするところは、いずれも、この娑婆(しゃば)世界にあって、行(ぎょう)を立て、功(こう)を積みて、今生(こんじょう)の証(あかし)をとろうと励むことにあるのは、二道、方法のちがいはあっても、目ざす所に変りはないのでございます」噛んでふくめるように、法印聖覚の話はやさしいのである...
吉川英治 「親鸞」
...いずれにせよ人工的な状態を損傷無しにいつまでも維持することは不可能になっていたのだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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