...いずこもただ白皚々(はくがいがい)の有様に候えば老生いささか狼狽仕り...
太宰治 「花吹雪」
......
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...近辺の寺々いずこも参詣人多く花屋の店頭黄なる赤き菊蝦夷菊(えぞぎく)堆(うずたか)し...
寺田寅彦 「半日ある記」
...それはいずこも松の並木の聳えている砂道で...
永井荷風 「葛飾土産」
...」「いずこも同じ秋の夕暮かナ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...今はいずこも散策の興を催すには適しなくなった...
永井荷風 「放水路」
...いずこも変りません...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼のさまよう世界のいずこも広野原...
中里介山 「大菩薩峠」
...歌うをきけば梅川よしばし情(なさけ)を捨てよかしいずこも恋にたわぶれてそれ忠兵衛の夢がたり詩をうたって...
林芙美子 「新版 放浪記」
...○桑の実を食いし事 信州の旅行は蚕時であったので道々の桑畑はいずこも茂っていた...
正岡子規 「くだもの」
...いずこも同じ例でしかも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いずこも田や草原と変り果て...
吉川英治 「上杉謙信」
...いずこもおなじだ...
吉川英治 「私本太平記」
...いずこも道は遮断され...
吉川英治 「私本太平記」
...いずこも朝廷との縁はあさくないが...
吉川英治 「私本太平記」
...方丈(ほうじょう)、庫裡(くり)、いずこも、掃き清めてあってきれいである...
吉川英治 「新書太閤記」
...居る所いずこも戦場と化したのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...本丸といえ、書院といえ、いずこも、荒涼たる籠城の戦場である...
吉川英治 「新書太閤記」
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