...その上(うへ)個人(こじん)の經濟状態(けいざいじやうたい)に由(よつ)て是非(ぜひ)なく粗惡(そあく)な食(しよく)で我慢(がまん)せねばならぬ人(ひと)もあり...
伊東忠太 「建築の本義」
...『旧約全書』のみを用いて『新約全書』を用いざると...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...こんなところにぐずぐずしていたッて、一文の御礼さえ貰(もら)えないんだろうからという気になって、心で、陶淵明(とうえんめい)の「帰んなん、いざ――いざ、帰んなん」を唱(とな)えた...
岩野泡鳴 「猫八」
...」と言いざま、天目茶碗に白湯をくみ、瓢から香煎(こうせん)をふり出して、この珍客にたてまつった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...いざ寝やうとして...
田山録弥 「山間の旅舎」
...みんながまた笑いだしたことで相沢仁太(あいざわにた)というその子はますますいい気になり...
壺井栄 「二十四の瞳」
...いざとなればどうにかこうにかなりますよ...
夏目漱石 「明暗」
...いざお床入りといふ時でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私もそっといざりよると...
林芙美子 「新版 放浪記」
...義気凜然(りんぜん)として威武も屈する能(あた)わず富貴も誘(いざの)う能わず...
福沢諭吉 「日本男子論」
...ただ比叡山(ひえいざん)の上ばかりに降つたといふことなり...
正岡子規 「俳諧大要」
......
宮沢賢治 「疾中」
...今は麻布(あざぶ)鳥居坂町(とりいざかちょう)の信平さんの許(もと)にいるそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...いざ開墾が始まるとなると...
柳田國男 「名字の話」
...みんないざというときの覚悟はできているよ...
山本周五郎 「新潮記」
...いざというときに...
横光利一 「旅愁」
...いざと、白刃の真剣勝負を約して、起ち上がってみると、相手は何の身がまえもせず、こちらの剣の鍔下(つばした)まで、ただ歩き込んで来たともいえるような――上杉謙信の態度といえる...
吉川英治 「上杉謙信」
...そして叡山(えいざん)の根本中堂(こんぽんちゅうどう)あたりには...
吉川英治 「新書太閤記」
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