...意氣(いき)な稽古所(けいこじよ)の二階屋(にかいや)があつたが...
泉鏡太郎 「十六夜」
...貴下はなぜそう依怙地(いこじ)に...
泉鏡花 「婦系図」
...だが相手も依怙地(いこじ)に思われるほど強硬に後へ退(ひ)かない...
上田広 「指導物語」
...彼等は「憤慨居士(ふんがいこじ)」とも称しているそうな...
辰野九紫 「青バスの女」
...人と人との間に感じる毛ぎらいやまたいわゆるなんとなく虫が好く好かないの現象はなかなかこんな生やさしいこじつけは許さないであろう...
寺田寅彦 「自由画稿」
...これからおとうさんのおけいこじゃ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...夜が明けるとともに再び石のようにいこじになったということを痛感するのであった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...彼女は気をそこねた冷淡な多少意固地(いこじ)な様子を見せようとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その様子が意固地(いこじ)でほとんど頑固(がんこ)とも言えるほどだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...けれどもいっそう意固地(いこじ)になって...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...物を言うにも歯に衣(きぬ)を着せねえようにして交際(つきあ)おうじゃねえか」実にくだらないこじつけです...
中里介山 「大菩薩峠」
...町内の庵室に行い済ましている蓼斎居士(りょうさいこじ)という...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...多の市さんは依怙地(いこじ)な方で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夜半四時迄けいこじゃ此の二時間の幕間が彼女等にあたへられた唯一の休息時間なのだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...売占乞食(うらないこじき)に紛らわしい風体(いでたち)でもう...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...依怙地(いこじ)のくせに算筆も人より長(た)けていたというので...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...いこじなくらい強く拒みとおした...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...……ですがわが仁山大居士(にんざんだいこじ)はもう御観念でしょう...
吉川英治 「私本太平記」
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