...貴下はなぜそう依怙地(いこじ)に...
泉鏡花 「婦系図」
...きたないこじきむすめがたおれているのを見て...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...彼等は「憤慨居士(ふんがいこじ)」とも称しているそうな...
辰野九紫 「青バスの女」
...アラビア人の馬方が道のまん中に突っ立った驢馬をひき寄せようとするがなかなかいこじに言うことを聞かない...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...人と人との間に感じる毛ぎらいやまたいわゆるなんとなく虫が好く好かないの現象はなかなかこんな生やさしいこじつけは許さないであろう...
寺田寅彦 「自由画稿」
...これからおとうさんのおけいこじゃ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...彼女は気をそこねた冷淡な多少意固地(いこじ)な様子を見せようとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その様子が彼を依怙地(いこじ)にならした...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...意固地(いこじ)にいやとはいいきれないところだが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...夜半四時迄けいこじゃ此の二時間の幕間が彼女等にあたへられた唯一の休息時間なのだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...売占乞食(うらないこじき)に紛らわしい風体(いでたち)でもう...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...依怙地(いこじ)のくせに算筆も人より長(た)けていたというので...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...稽古襦袢(けいこじゅばん)を近頃の壮士風(そうしふう)に襟元から見せてる態や...
吉川英治 「脚」
...ものうい稽古三味(けいこじゃみ)と物売りの声のほか...
吉川英治 「江戸三国志」
...依怙地者(いこじもの)で...
吉川英治 「新書太閤記」
...冷光院殿前朝散太夫吹毛玄和大居士(さきのちょうさんのたゆうすいもうげんわだいこじ)逆さにこう読める文字を二人とも不思議な気持で見入っているのだった...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...……朝散大夫吹毛玄利大居士(ちょうさんだいぶすいもうげんりだいこじ)こう下の文字まで明かに読まれた時...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...依怙地(いこじ)に歪(ゆが)んでしまったのも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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