...……活きたものは、いざとなると、どんな事をしようも知れない、可恐(おそろし)いようね、ええ?……――もう行(や)ってる、寝込(ねごみ)の御飯をさらって死人焼で目刺を――だって、ほほほ、まあ、そうね……いえね、それについて、お前さん――あなたの前だけども、お友だちの奥さん、京千代さんは、半玉の時分、それはいけずの、いたずらでね、なかの妹(お民をいう)は、お人形をあつかえばって、屏風(びょうぶ)を立てて、友染の掻巻(かいまき)でおねんねさせたり、枕を二つならべたり、だったけれど、京千代と来たら、玉乗りに凝ってるから、片端(かたっぱし)から、姉様(あねさま)も殿様も、紅(あか)い糸や、太白で、ちょっとかがって、大小護謨毬(ゴムまり)にのッけて、ジャズ騒ぎさ、――今でいえば...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...源太は頼朝が秘蔵の名馬生食(いけずき)を懇望したがていよく断られた...
伊丹万作 「余裕のことなど」
...□生きてゐる中は、褒めていけず、わる口を言つていけず、いくら本当のことを言はうと思つても、無意識的に、鍍(めつき)をせずにはゐられないのだから困る...
田山録弥 「批評」
...鉛筆の正しいけずり方や...
中谷宇吉郎 「鉛筆のしん」
...今から一寸此伯母にいけずをし度くなるのだつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...内儀とお紋の力では始末にいけず...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...声まだいけず、「ネクタイ」でくさって、女形でいくらか気をよくする...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...寸劇風のもの皆いけず...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...座へ出ると咽喉具合全くいけず...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いけずうずうしい奴ったらない...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...馬をも人をも吃(く)いければ生(いけずき)など...
南方熊楠 「十二支考」
...かつて頼朝の名乗生嘱(いけずき)を出すという...
南方熊楠 「十二支考」
...随筆でもなんでも名を別にしても同一人であってはいけず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いけずきを歌った和歌が遺っているという...
吉川英治 「随筆 新平家」
...なんていけずうずうしいんだろう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...「ご秘蔵の名馬生(いけずき)を...
吉川英治 「源頼朝」
...生(いけずき)を曳いて通ってゆく者をつかまえて...
吉川英治 「源頼朝」
...やり過ぎていけず...
吉田茂 「私は隠居ではない」
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