...ほんまにいけずやわ」とか...
外村繁 「澪標」
...「何しろ、芸州広島の大守、四十二万六千石、浅野様のお下屋敷から、俺らの芸をお名ざしで御贔屓(ごひいき)だ、籠抜け一枚でも曲(きょく)がねえと思うから、誰かこの仲間にお相伴(しょうばん)をさせてやりてえと思うんだが、いずれを見ても道楽寺育ちだ、荒熊でいけず、阿房陀羅でいけず、そうかと言って縄衣裳の親方や、仮声使(こわいろづか)いの兄貴でも納まらねえ、なんとか工夫はあるめえかな」籠抜けの伊八は、なおそこにゴロゴロしている芸人どもを物色すると、「それじゃあ、紅(べに)かんさんにお頼ん申したらよかろう」「なるほど」紅かんさんと言い出すものがあって、籠抜けの伊八がなるほどと首を捻(ひね)ったが、「紅かんさんなら申し分はねえけれど、紅かんさんは聞いてくれめえよ、あの人はこちとら仲間のお大名だから」「そりゃそうだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...おのろけの中に入りません」「悪口もいけず...
中里介山 「大菩薩峠」
...おれも面白くねえから、あんまり大事にしてやらなかったが、やっぱり前の男と切れなかったのか、また別のをこしれえやがったのか、ああして追出(おんで)てしまやがって、その後は、さっぱり消息(たより)を聞かねえ、聞きてえとも思わねえし、聞きたくもねえのだが、ロクなことはあるめえよ、本木(もとき)にまさる末木(うらき)なしでなあ、人間、一ぺん夫婦となった以上は、どっちにどういう間違いがあっても、離していけず、離れていけねえ、間男(まおとこ)をしようとも、やくざをしようとも、そりゃ亭主の器量が足りねえんだとあきらめて、嬶は免(ゆる)してやることだ、一生可愛がってやることだ、おれはそう思うよ...
中里介山 「大菩薩峠」
...今から一寸此伯母にいけずをし度くなるのだつた...
長與善郎 「青銅の基督」
...描きすぎていけず...
野村胡堂 「胡堂百話」
...一滴もいけずか」「有難い...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...声まだいけず、「ネクタイ」でくさって、女形でいくらか気をよくする...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...馬をも人をも吃(く)いければ生(いけずき)など...
南方熊楠 「十二支考」
...しかし外交でいけず...
吉川英治 「新書太閤記」
...いけずきを歌った和歌が遺っているという...
吉川英治 「随筆 新平家」
...いけずきが、どうして水馬に長(た)けていたかという、おもしろい炉辺話も書いてよこされたが、それは略しておく...
吉川英治 「随筆 新平家」
...古書に“生(いけずき)”とも書き“池月”とも書いてあるが...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「ご秘蔵の名馬生(いけずき)を...
吉川英治 「源頼朝」
...生(いけずき)は...
吉川英治 「源頼朝」
...「生(いけずき)はいけない」頼朝は...
吉川英治 「源頼朝」
...生(いけずき)は...
吉川英治 「源頼朝」
...やり過ぎていけず...
吉田茂 「私は隠居ではない」
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