...紀元前六〇四年に生れて孔子と同時代であり道教の始祖となった老子の方にはいくらかの材料が見付かる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...いくらかの人間が生残ったとしても...
海野十三 「第五氷河期」
...わたしは義務の観念の前にいくらかの犠牲を供したが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...いくらかのお礼(れい)をもってきます...
高山毅 「福沢諭吉」
...あがりましょう」許宣は腰につけた銭袋からいくらかの銭を取って舟の上に置いた...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...そういう時にはさすが楽天的なわれわれ読者もいくらかの不安と不満を感じないわけにはゆかないようである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...いくらかのお金かパンかを恵んでやりました...
豊島与志雄 「エミリアンの旅」
...少くともいくらかの気兼ねがあろうじゃないか...
豊島与志雄 「囚われ人」
...いくらかの親しみを感じたが...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...いくらかの溜飲(りゅういん)を下げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...いくらかの生命を保たせ得るかどうかというのがその試験の眼目であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...いくらかの気休めにはなったと見えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄のモーナは妹の結婚にいくらかの躊躇(ちゅうちょ)を感じた...
中村地平 「霧の蕃社」
...だけど御蔭様でこう遣って毎日牛乳も飲んでるし……」健三は些少(さしょう)ながら月々いくらかの小遣を姉に遣(や)る事を忘れなかったのである...
夏目漱石 「道草」
...いくらかの酒代(さかしろ)をかならず包んでくれるのである...
火野葦平 「糞尿譚」
...いくらかの値うちをつける...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...畑といくらかの田もあるが...
山本周五郎 「青べか物語」
...いくらかの金をつつんでそこへ出した...
吉川英治 「宮本武蔵」
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