...斯(こ)んな拙(つたな)い話(はなし)が幾分(いくぶん)たりともあなた方(がた)の御参考(ごさんこう)になればこの上(うえ)もなき僥倖(しあわせ)でございます...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...幾分(いくぶん)か先方(むこう)の心持(こころもち)が呑(の)み込(こ)めたように思(おも)われてまいりました...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...その時はすでに自分の精神にいくぶんか異常を呈しかかったものと見なして注意するがよろしい...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...いくぶんすがすがしい気持になって...
太宰治 「猿ヶ島」
...幾分(いくぶん)かの制限(せいげん)は何れの塲合にも存在(そんざい)するものなり...
坪井正五郎 「コロボックル風俗考」
...いくぶん心得があって...
中里介山 「大菩薩峠」
...それでも餘(あま)りに人(ひと)の口(くち)が八釜敷(やかましい)ので主人(しゆじん)は只(たゞ)幾分(いくぶん)でも將來(しやうらい)の警(いまし)めをしようと思(おも)つた...
長塚節 「土」
...幾分(いくぶん)か憐愍(れんみん)の念を起したんだろう...
夏目漱石 「坑夫」
...否観方(みかた)によっては世界の大勢に幾分(いくぶん)か関係していないとも限らない...
夏目漱石 「私の個人主義」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...いくぶんの義理をたてておる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...私達のいくぶん死の味のする生の幸福はその時は一そう完全に保たれた程だった...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...こんどは反對にそれを海のやうに千變萬化のものとして取扱はうとしてゐるとでも云へようか?插繪もこんどはいくぶん詩に即してゐる...
堀辰雄 「詩集「窓」」
...そとはいくぶん春めいてきてもゐるやうだ...
堀辰雄 「ランプの下で」
...此處に參つてから私はいくぶん元氣になりました...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「リルケ書翰(ロダン宛)」
...名前をいえば多分みなさまもいくぶんは御存じの進歩的な社会学者の...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...あなた様からいくぶんそのこともおにおわしになったお手紙をお出しくださいませんか」と源氏は言うのであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いくぶんその情(じょう)を酌量(しゃくりょう)されて...
吉川英治 「神州天馬侠」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??
時事ニュース漢字 📺