...足に赤いきれをつけてた...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...早や乾いた蒸気(いきれ)の裡(なか)に...
泉鏡花 「絵本の春」
...スティームと人いきれで汚れた車内の空気が窓外の景色で洗われたように思われた...
板倉勝宣 「五色温泉スキー日記」
...家族だけではとても喰いきれないほどで――」「………」「では...
岩野泡鳴 「猫八」
...うす青いきれいな水を通して珊瑚礁(さんごしょう)が...
海野十三 「恐竜島」
...その白いきれがとれ...
海野十三 「少年探偵長」
...あの白いきれをまるめたものを...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...灰のやうに白く乾き切つたそこらの土から地(ち)いきれが火焔(ほのほ)のやうに立ちのぼるのが...
薄田泣菫 「独楽園」
...さかんにその紅いきれへ挑みかかっている...
谷譲次 「踊る地平線」
...先刻のあのむんむといきれるような肉の塊りであったにも拘らず...
中里介山 「大菩薩峠」
...道が暑くてたまらないほど小蔭ひとつない草いきれのしている土地であった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...白いきれでそれをくるくる包んだり...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...その学校全体の学生の精神水準を示すとは云いきれないし...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...人いきれ、馬いきれ、世間のどんな所よりもきたなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...草いきれや蝉(せみ)の声であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...云いきれなかったのである...
吉川英治 「新書太閤記」
...費(つか)いきれんでどうする...
吉川英治 「松のや露八」
...いくらお金を使ったって使いきれないんだから……...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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