...蒸す様な草いきれと...
石川啄木 「鳥影」
...束(つく)ねた黒土(くろつち)から蒸氣(いきれ)の立(た)つやうな形(かたち)で居(ゐ)るんですよ...
泉鏡太郎 「艶書」
...いいきれないのだ...
海野十三 「超人間X号」
...そして、黒いきれで、顔をつつんだのです...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...ナタン夫人から愛顧されてる貧しいきれいな彼女は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」昌作はしまいまで云いきれなかった...
豊島与志雄 「野ざらし」
...そうであるとは誰が言いきれるか...
豊島与志雄 「ヒロシマの声」
...一ページを費やしても言いきれぬほどのことを一語で言うことのできる卑俗な言い方をかりて言えば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...拭いきれぬ血を拭いているとは思わないでしょうが...
中里介山 「大菩薩峠」
...手に何か白いきれを持ち...
中島敦 「環礁」
...いきれるような匂いとは...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...背負いきれないほど背負いこんでいるやつだから...
久生十蘭 「喪服」
......
正岡子規 「俳人蕪村」
...その学校全体の学生の精神水準を示すとは云いきれないし...
宮本百合子 「新しい抵抗について」
...たった片方だけになってかえって来たカフスボタンを紫の小さいきれいな草編み袋にしまって何年も何年も持っていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...四小寺家にとってはいいきれないが...
吉川英治 「黒田如水」
...内心ほッとしていた者もないとはまた言いきれない...
吉川英治 「私本太平記」
...二草いきれの炎天を...
吉川英治 「宮本武蔵」
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