...勃然(ぼつぜん)としていきり立つた従者が...
泉鏡花 「雨ばけ」
...そのメラメラといきり立つ火頭を彼の方に向け直すと...
海野十三 「火葬国風景」
...汝が創(つく)ったものをこわさんといきり立つのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...獵犬のやうにいきり立つ八五郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手前(てめえ)のガン首から先に抜くぞ」いきり立つ三吉...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...放つちや置けない」「ぢや出かけませうか」八五郎はすつかりいきり立つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの青瓢箪(あをべうたん)野郎が兄嫁を――」八がいきり立つのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ありあう(ど)を蹴散らしていきり立つところだが...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...菜葉服がいきり立つ...
久生十蘭 「金狼」
...余りいきり立つた為か狙ひがはずれて...
牧野信一 「坂道の孤独参昧」
...そんなにいきり立つと...
三好十郎 「好日」
...いきり立つ始末でね...
三好十郎 「樹氷」
...私んとこの連中がいきり立つて來たんです...
三好十郎 「肌の匂い」
...いきり立つであろう...
武者金吉 「地震なまず」
...いきり立つのは眼ばかりだ...
室生犀星 「神のない子」
...わたしはいきり立つどころではない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...なにか云えば云うほどいきり立つんですから」「しかしあの人は」「いいの...
山本周五郎 「風流太平記」
...よしその分ならば」と、いきり立つを、関羽はあくまでなだめて、「おぬしを生捕るためならば、もっと兵馬を引き具して来ねばなるまい...
吉川英治 「三国志」
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