例文・使い方一覧でみる「いきなり」の意味

...いきなり駈けこんで来たは... いきなり駈けこんで来たはの読み方
芥川龍之介「奉教人の死」

...突然（いきなり）... 突然の読み方
泉鏡花「伊勢之巻」

...だれひとりいない丘（おか）からいきなり声がして... だれひとりいない丘からいきなり声がしての読み方
ハーバート・ジョージ・ウエルズ海野十三訳「透明人間」

...いきなりその町かどへかけだしました... いきなりその町かどへかけだしましたの読み方
江戸川乱歩「海底の魔術師」

...いきなりアリョーシャを引き起こした... いきなりアリョーシャを引き起こしたの読み方
ドストエーフスキイ中山省三郎訳「カラマゾフの兄弟」

...いきなり吉川夫人の手にあった双眼鏡が... いきなり吉川夫人の手にあった双眼鏡がの読み方
夏目漱石「明暗」

...それも併（しか）し、ほんの暫らくの事でした、も一度欄干の上に、今度は二枚の袖を重ねて、つくづく夜の水に見入って居りましたが、いきなり、履いて居る紅緒（べにお）の草履（ぞうり）を脱ぐと、上半身を凭（もた）れ加減に乗り出して、大川の黒の水の上へスルスルと落込もうとします... それも併し、ほんの暫らくの事でした、も一度欄干の上に、今度は二枚の袖を重ねて、つくづく夜の水に見入って居りましたが、いきなり、履いて居る紅緒の草履を脱ぐと、上半身を凭れ加減に乗り出して、大川の黒の水の上へスルスルと落込もうとしますの読み方
野村胡堂「悪人の娘」

...いきなりあの家へ當つて見ませうか... いきなりあの家へ當つて見ませうかの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...いきなりガラッ八がこの判じ物を持込んで来たのでした... いきなりガラッ八がこの判じ物を持込んで来たのでしたの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...單衣（ひとへ）の袂（たもと）でいきなり自分の襟やら首やらを拭いてをります... 單衣の袂でいきなり自分の襟やら首やらを拭いてをりますの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...いきなりお咲の部屋の押入に潜り込みました... いきなりお咲の部屋の押入に潜り込みましたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...いきなりかう突つ込んだことを訊くのでした... いきなりかう突つ込んだことを訊くのでしたの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...お宅のマルテさんも一緒にいっては？」ソレイランはいきなりこう云ったのである...
浜尾四郎「殺人狂の話」

...いきなり白い雌鷄をつゝいて... いきなり白い雌鷄をつゝいての読み方
水野仙子「白い雌鷄の行方」

...いきなり喉を締め上げられたように吃驚（びっくり）したのである... いきなり喉を締め上げられたように吃驚したのであるの読み方
室生犀星「幻影の都市」

...いきなり剣を抜いて... いきなり剣を抜いての読み方
吉川英治「三国志」

...ジルベールに手がかかるや否やいきなり物をも云わず投げ倒した... ジルベールに手がかかるや否やいきなり物をも云わず投げ倒したの読み方
モウリス・ルブラン新青年編輯局訳「水晶の栓」

...これはいきなり斥くべき説ではなかろうと思う... これはいきなり斥くべき説ではなかろうと思うの読み方
和辻哲郎「日本精神史研究」

「いきなり」の書き方・書き順