...何故(なぜ)か一瞬間生々(いきいき)と彼の記憶に浮んで来た...
芥川龍之介 「路上」
...いきいきとした花をながめました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「モミの木」
...ですから、両側に、いきいきとした、二つの花のかべができているようなぐあいでした...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...声を聞いたばかりでもいきいきした思いに満たされた...
伊藤左千夫 「落穂」
...そのいきいきした眼と嬉しそうな微笑とに満足を感じて...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...己の女房に似ていでもするといきいきとした眼をしたが...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...ともかくもあの頃の『ホトトギス』には何となしに活々(いきいき)とした創成の喜びと云ったようなものが溢れこぼれていたような気がするのであるが...
寺田寅彦 「明治三十二年頃」
...珍らしくその頬に生々(いきいき)とした血が流れた...
豊島与志雄 「死の前後」
...しだいに白んでゆく曙(あけぼの)の色の中にいきいきした薔薇(ばら)のような姿で言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...多年の抱負(ほうふ)の実現に生々(いきいき)と忙(いそが)しげな孔子の顔を見るのも...
中島敦 「弟子」
...ものすさまじくいきいきとしていて...
火野葦平 「花と龍」
...生々(いきいき)とした...
ナサニエル・ホーソン Nathaniel Hawthorne 三宅幾三郎訳 「ワンダ・ブック――少年・少女のために――」
...いきいきとした生活気分を求めなくっては...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...あかくいきいきしているのを見まもっていたからです...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...そのいきいきとして積極的なはずの美の感覚でとらえる力をもっていないとすれば...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...活々(いきいき)したものがあって...
柳宗悦 「沖縄の思い出」
...ずっと後者の方に活々(いきいき)した生命を感じます...
柳宗悦 「益子の絵土瓶」
...母上のお顔が見たい」伊兵衛の顔はいきいきと輝いてきた...
山本周五郎 「夜明けの辻」
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