...いかめしい叡知はしばらく忘れて純一な休日氣分にひたり...
アーヴィング 高垣松雄訳 「驛傳馬車」
...厳格(いかめし)き紳士にて...
泉鏡花 「活人形」
...いかめしい鉄のとびらの門をはいると...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...金モールいかめしい制服につつまれた...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...なんといかめしい姓であろう...
江戸川乱歩 「影男」
...例の鉄扉いかめしい門前に降り立ったのは...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...金モールと羽毛をもっていかめしく着かざっているあの狐のごとき指揮官の奴等は...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...さるにても、碓氷川畔に逍遙し、佐々木盛綱の城趾、大野九郎兵衞の墓など見まはらば、一日を過ごすに足るべけれど、前途遠ければとて、朝一行にわかれて、ひとりは寂しき汽車の中、今ひと目と見かへれば、霽れも霽れたり、妙義の三山、朝日をうけていと鮮かに、いかめしき風骨、黄葉紅葉を帶びて、丈夫の愛嬌、破顏微笑して我を送る...
大町桂月 「碓氷峠」
...いかめしい顔つきではなくて...
高神覚昇 「般若心経講義」
...いかめしい声が出て...
太宰治 「皮膚と心」
...表面はいかめしき理論や証拠やの物具もて固めをるといへども...
津田左右吉 「仏教史家に一言す」
...中で最もいかめしい顔をしているのはパイーシイ主教であった...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...いかめしい室の中に自分を見いだした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...万国雪協議会英国部会長といういかめしい肩書きで...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...ものものしくもいかめしい有様であった...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...花見とならばいかめしき長刀をさして群衆の中へ出るでもあるまじきに...
正岡子規 「俳諧大要」
...恒になくいかめしく言った...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...“通るべからず”の制札(せいさつ)がいかめしい...
吉川英治 「新書太閤記」
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