...尤も『浮雲』に由て一躍大家数(たいかすう)に入った二葉亭の成功については老親初め周囲のものは皆驚嘆もし満足もした...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...終らないかするうちに...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...」如來の聲はひくいかすれ聲であつた...
太宰治 「陰火」
...今日の六時から始まったという噂(うわさ)だ!」一種の遠いかすかなるとどろき...
田山花袋 「一兵卒」
...」彼女はほとんど沈黙にも等しいかすかなやさしい笑いをもらしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どう考えていいかすこぶる困ってるのだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人影が見えないかすると...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...来るが早いかすぐに帰っていったりして...
豊島与志雄 「反抗」
...頭の底にある遠いかすかな鈍痛が...
豊島与志雄 「二つの途」
...何とも云えないかすかなざわめきが...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...気のせいかすつかり変つてゐる...
永井荷風 「買出し」
...専門として独立する価値があるかないかすでに疑問である...
夏目漱石 「作物の批評」
...聞こえないくらいかすかに鼻の中でいって...
新美南吉 「かぶと虫」
...今日(きょう)はいっしょに遊べんぜエ」「ふウん」と聞こえないくらいかすかに鼻の中でいって...
新美南吉 「小さい太郎の悲しみ」
...こんな重要問題の場合は――」「重要であるかないかすら諸君は知ることを許されていないはずだ...
平林初之輔 「鉄の規律」
...焼酎(しょうちゅう)で洗われた傷口の疼(いた)みなどもいつかの夢のように遠いかすかな記憶であった...
本庄陸男 「石狩川」
...便所へ行くが早いかすぐに階子段を上った...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...そしてまるで細いかすれた声で...
宮沢賢治 「クねずみ」
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