...いつもならば頭を枕につけるが早いかすぐ鼾(いびき)になる人が...
有島武郎 「親子」
...尤も『浮雲』に由て一躍大家数(たいかすう)に入った二葉亭の成功については老親初め周囲のものは皆驚嘆もし満足もした...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...肯定しないかするかという社会判断にあるのだ...
戸坂潤 「挙国一致体制と国民生活」
...」彼女はほとんど沈黙にも等しいかすかなやさしい笑いをもらしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...扉を開くか開かないかすることにした……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人影が見えないかすると...
豊島与志雄 「二等車に乗る男」
...来るが早いかすぐに帰っていったりして...
豊島与志雄 「反抗」
...頭の底にある遠いかすかな鈍痛が...
豊島与志雄 「二つの途」
...非常に高く空を飛んでゆく渡り鳥の一群の弱いかすかな鳴き声が聞こえるばかりだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...捕虜のあたりに何か鋭いかすかな音が聞こえるように思った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...もし正義をあまりに少ししか含有しないかあるいはまったく含有しないかするならば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あたりに勇者がいないかすれば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...今日(きょう)はいっしょに遊べんぜエ」「ふウん」と聞こえないくらいかすかに鼻の中でいって...
新美南吉 「小さい太郎の悲しみ」
...荒いかすり――その頃は漸(ようや)くはやりだしたばかりだと思った――大島紬(つむぎ)を着て写っていた...
長谷川時雨 「大橋須磨子」
...僕は軽いかすり疵を受けただけでしたが右の眼の方に少し神経的の異常が生じ時時妙な光線がチラついて困ります...
原民喜 「書簡」
...焼酎(しょうちゅう)で洗われた傷口の疼(いた)みなどもいつかの夢のように遠いかすかな記憶であった...
本庄陸男 「石狩川」
...よっぽど胆が太いかすれっからした女なんだね」おせんは自分でも知らずに...
山本周五郎 「柳橋物語」
...再び起つ勇気があるかないかすら解らない位疲れてしまっている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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