...いい気分ですよ」彼は答えた...
梅崎春生 「狂い凧」
...さっき見た水素原子そっくりだな」東助はもういい気分にもどっていて...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...なかなかいい気分であります...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...などといい気分で出かける家に於いては...
太宰治 「お伽草紙」
...そのうちにまた天気のいい気分のいいおりに小さな鏡を机の前に立てて見たら...
寺田寅彦 「自画像」
...一行のすべてのこのいい気分が...
中里介山 「大菩薩峠」
...ところが今後(うしろ)から見た女は身体といい気分といい比較的沈静して両方の間に旨(うま)く調子が取れているように思われた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...今迄いい気分でゐたのに...
原民喜 「壊滅の序曲」
...今迄(まで)いい気分でいたのに...
原民喜 「壊滅の序曲」
...痛くない?」「なんて いい気分なんでしょう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...この峰頭は露岩が多くていい気分である...
松濤明 「春の遠山入り」
...ああ、いい気分だ...
宮沢賢治 「カイロ団長」
...なかなかいい気分でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そうきめたら却ってあくせくしなくていい気分です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何んとなくいい気分で煙草屋の角から袋町の方へのぼって行く...
矢田津世子 「神楽坂」
...ペットを吹いてりゃあいい気分だ...
山川方夫 「その一年」
...うんというんだ」「ああいい気分だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...のみならず、そこらの肉を腹いッぱい平らげた上、腰を抜かしている亭主を尻目に、「ああ、いい気分、冬も忘れる……」蹌々踉々(そうそうろうろう)、村道を風に吹かれて歩み、一つの桟橋(かけはし)の向うから、谷川ぞいの道を、のぼりまた降り、いつか夜はとっぷりとなったのも忘れ顔に、鼻唄で歩いた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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