...ガスピストルを撃ちますが、いいですか」「待て、ガスピストルを撃つには、いい折がある...
海野十三 「火星兵団」
...やがていい折をつかまえて...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...私は彼の機嫌のいい折をみては おはやう とか さやうなら とかいふ短い挨拶の言葉をかけてみたが...
中勘助 「銀の匙」
...いい折だからお前を乗せてやる」「どうしまして...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...いい折だから、二ヵ月ほど、外国へでも行ってきたらどうなの」あてどのない話をするものだ...
久生十蘭 「あなたも私も」
...ちょうどいい折だった...
久生十蘭 「だいこん」
...かならずいい折を発見することが出来ると思う...
久生十蘭 「無月物語」
...ちょうどいい折だから回想録をお書きになればいいとすすめてみましたが...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...よく気のおつきになるような、下町の御新造(ごしんぞ)さんというような方ですが、手前どもへは、はじめておいでで、くわしくは存じません」「お目にかかり度いが、何分、今晩は、先にお約束したところがありますゆえ、またいい折に、お招きにあずかりたいと、そう、丁寧に申し上げて置いて下されるように――」茶屋の女中は、たんまり心付けを貰っている事ではあるが、雪之丞ほどの流行児を、そう気ままに扱うことが出来ないのは承知ゆえ、「さぞ、残念にお思いなさると存じますが、よんどころございませんから――」その返事を持ってゆくと、お高祖頭巾の女と名乗ったお初は、別に失望したようでもなく、さもあろうというように、うなずいて聴いて、「大方、そんなことを言うであろうと思うていたが――お気の毒だけれど、もう一度、手紙を届けて下さるまいか――」そして、新しく、結び文をこしらえた...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ちやうどいい折だと私はひそかに思つた...
水野仙子 「嘘をつく日」
...ちょうどいい折だから云っておこう...
山本周五郎 「初蕾」
...またといってもいい折はなさそうですから...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そういうならば恰度(ちょうど)いい折...
吉川英治 「江戸三国志」
...金はまた何かいい折につかってやろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...長い冬籠りの退屈醒(ざ)ましにはちょうどいい折...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「こんないい折はありゃしない」と知りながら...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...遂に今日までいい折がなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ここで会ったのはいい折だ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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まっぴら 下から突き上げるような 国家機構
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