...わたしの妹分(ぶん)に当たるのに柄といい年格好といい...
有島武郎 「或る女」
...それにもう四十の上を半ばも越えたいい年配で...
鷹野つぎ 「窓」
...いい年をして、立派な男が、女房に言いつけられて、風呂敷持って、いそいそ町へ、ねぎ買いに出かけるとは、これは、あまりにひどすぎる...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...」「若い人たちならとにかく、いい年をして、なんでしょう...
豊島与志雄 「庶民生活」
...勢いのいい年若な青白い顔が認められた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...僕はいい年をしながらカッフェーに出入し給仕女に戯れて得々としているという事にされてしまった...
永井荷風 「申訳」
...いい年をした道庵が...
中里介山 「大菩薩峠」
...「いや、今晩は、どうも」先方は、突然の訪問を受けてかなり狼狽(ろうばい)した体(てい)で、いずまいを直して、道庵先生の方に向き直り、極めてていねいに挨拶をしましたのを、道庵は立って、ぬっと面を突き出したままで、「お前さん、さいぜんから聞いていれば、しきりに泣いておいでなさるようだが、何が悲しくって、そんなに泣いておいでなさるんだね」「はい、まことにお耳ざわりになって、申しわけがございませんでございます」と、その男は道庵の方に向いて、恐る恐るおわびのお辞儀をしますと、「お前さん、いい年をして、泣くほどの切ないことがあるなら、まあ物はためしだから、わしに打明けて話してごらんなさい、わしも長者町の道庵だ」といって、中へ乗込んでしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いい年をして人前へ若いのを引っぱり込んで来たと言えば...
中里介山 「大菩薩峠」
...いい年配の面々が...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...もう、いい年をして、男なぞはいらないでしょう……...
林芙美子 「新版 放浪記」
...ざまみろだよ! いい年をした男が正気を失うなんて...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...いい年をしててんで圓太郎は口が利けなかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...もっといい年になってほしいと思います...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...はは……(と寂しく笑って)といっても、金吾もその時は白髪の方が多いジジイになったし、春子さんも、もういい年で、すっかりやつれてしまいなすってね、それに、病気がひどい熱病だったそうで、それ以来、どういう加減か、頭がすっかりぼけてしまって、どうにかすると十二三の子供みたいになっちまった...
三好十郎 「樹氷」
...もういい年をした爺さんになっていよう...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...いい年をして、ひとの私生活を嗅(か)ぎまわったり、それを密告したりするとはひどい人だ...
山本周五郎 「花も刀も」
...いい年だからこそだ...
山本周五郎 「花も刀も」
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