...いい年して子供のようにぽっとなり...
李孝石 「蕎麦の花の頃」
...もういい年をした婦人がいた...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...もういい年だろうと思う...
石川欣一 「比島投降記」
...いい年をしやがってという挨拶(あいさつ)だった...
海野十三 「疑問の金塊」
...いい年をして、立派な男が、女房に言いつけられて、風呂敷持って、いそいそ町へ、ねぎ買いに出かけるとは、これは、あまりにひどすぎる...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...まさかにいい年をして...
橘外男 「雷嫌いの話」
...もし無事だったらまだ生きておられてもいい年輩であったが...
寺田寅彦 「追憶の医師達」
...おまけにいい年をしておりながら...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...三人のうちの末の子は一人の大伯母(おおおば)から十万リーヴルのいい年金を継ぐことになっており...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いい年をしたお医者さんが潮吹(ひょっとこ)の面(めん)をかぶって...
中里介山 「大菩薩峠」
...面(めん)をおくれよう」いい年をした男が...
中里介山 「大菩薩峠」
...「いや、今晩は、どうも」先方は、突然の訪問を受けてかなり狼狽(ろうばい)した体(てい)で、いずまいを直して、道庵先生の方に向き直り、極めてていねいに挨拶をしましたのを、道庵は立って、ぬっと面を突き出したままで、「お前さん、さいぜんから聞いていれば、しきりに泣いておいでなさるようだが、何が悲しくって、そんなに泣いておいでなさるんだね」「はい、まことにお耳ざわりになって、申しわけがございませんでございます」と、その男は道庵の方に向いて、恐る恐るおわびのお辞儀をしますと、「お前さん、いい年をして、泣くほどの切ないことがあるなら、まあ物はためしだから、わしに打明けて話してごらんなさい、わしも長者町の道庵だ」といって、中へ乗込んでしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...いったい、あのおばさんのどこが、イヤなおばさんなのでしょう」「うむ――どこといって聞かれては、わしにもわからないがね、いい年をして、若い男を可愛がるなんぞは、ずいぶん、イヤなおばさんの方じゃないか」「浅吉さんのことですね……ですけれどもね、年上の女の人が、若い男を可愛がるのはいけないことか知ら...
中里介山 「大菩薩峠」
...「馬鹿な奴、いくら探したって無いものは有るものか、いいかげんにあきらめて往生しろよ、毎晩毎晩そうして合奏をつづけては、下手な左官の壁塗りのような、薄っぺらなうつしえの実演をやりつづけているそうだが、塗直し、焼直しも、そうそう手が重なっては、凄くもなんともないぞ、市中では鬼頭堂の堂守まで鼻についているぞ、いまに犬も食わないことになるぞ、いいかげんに引込め、引込め」いや、鬼頭天王の堂守といえば、もういい年だが、あれで若い時は相当に美(よ)かったぜ、今こそ堂守で行い澄ましているが、まだ見られる色香、いや、まだ聞かれる声だった...
中里介山 「大菩薩峠」
...「いい年増でしたよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いい年なのだそうだ...
宮本百合子 「上林からの手紙」
...太(ふと)り肉(じし)でいい年をして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...ルピック夫人――そいじゃ、もう、いい年だね...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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