...旅行ごとに妻はその心配を予想しているのだ――いい加減にして切りあげ...
岩野泡鳴 「耽溺」
...モロをほめるのはいい加減にして...
海野十三 「火薬船」
...永く永く卿等の芳名(ほうめい)を録して――とまで書いてきたとき「お世辞はもういい加減にして...
海野十三 「第四次元の男」
...觀るのはいい加減にしてまた寺務所の一室に戻つて來て外套にくるまつたまゝ仰けに寢てゐた...
近松秋江 「湖光島影」
...併し冗談もいい加減にして欲しいので...
戸坂潤 「社会時評」
...「冗談もいい加減にしてください」と頼んだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いい加減にして、娘へ声をかけて見ようかしら、……鳴海司郎は、丁度そんな事を考えて居る矢先でした...
野村胡堂 「悪人の娘」
...親分さん」平次はいい加減にして神田へ引揚げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...抜け荷の調べはいい加減にして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...もう一軒試し度いところがある」妙月庵をいい加減にして切上げた平次は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夫人(おく)さま」「ふざけるのはいい加減にしておきなさい...
久生十蘭 「だいこん」
...いい加減にしてよせ」「ビデェって...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...いい加減にしてよ...
正岡容 「寄席」
...いい加減にしておこうということは...
室生犀星 「日本の庭」
...そんな家はいい加減にして引きあげた...
室生犀星 「幼年時代」
...いぶすのはもういい加減にしてくれないか...
吉川英治 「江戸三国志」
...悪洒落(わるじゃれ)はいい加減にして貰いたいな...
吉川英治 「新・水滸伝」
...いい加減にしてひき上げたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索