...見当違いもいい加減にしてちょうだい」ぼくは大久保に訊(たず)ねました...
梅崎春生 「凡人凡語」
...まあいい加減にしておいたのであった...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...永く永く卿等の芳名(ほうめい)を録して――とまで書いてきたとき「お世辞はもういい加減にして...
海野十三 「第四次元の男」
...水洗をいい加減にして急に乾かすと...
海野十三 「○○獣」
...夢物語はいい加減にして貰いたいね...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...「戯談(ぜうだん)もいい加減にしてお置きよ...
薄田泣菫 「茶話」
...いい加減にして出て戻ろうとして...
近松秋江 「狂乱」
...身体(からだ)を拭(ふ)くさえ退儀(たいぎ)だから、いい加減にして、濡(ぬ)れたまま上(あが)って、風呂場の戸を内から開(あ)けると、また驚かされた...
夏目漱石 「草枕」
...「あの娘さん達は、夜もここへ泊んなさるのかね」「いえ、用事のない時は、日が暮れると銘々の家へ帰しますよ」「住込みもあるんだろう」「私はこんな性分で、人様の娘を預かることなどは、面倒臭くて出来ませんから、皆んな帰って貰いますよ」「すると夜分はお鶴さん一人だね」「え」「ちょうどいい塩梅(あんべえ)だ、これからチョクチョク遊びに来るとしよう」「あれ、冗談ばかり、そんな事を言うと罪ですよ、これでも女なんですから」「それはそれとして、いい加減にして、頭巾(ずきん)を脱(と)ったらどうだえ」「え? 何をおっしゃるんです」お鶴は思わず吃(きっ)となりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...冗談はいい加減にして下さいよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死んでみると可哀想だ」「無駄はいい加減にして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎はいい加減にして切り上げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「無駄はいい加減にして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ふざけるのもいい加減にしておけ」顎十郎は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...暴れるのもいい加減にしておけ」彼は急にうちとけた口調になって「実はナ...
久生十蘭 「黒い手帳」
...なにもないはずはない」「トイレットはいい加減にして置いて...
久生十蘭 「ノア」
...運座はいい加減にして間もなくお酒がはじまり...
正岡容 「小説 圓朝」
...いい加減にしてひき上げたのである...
和辻哲郎 「鎖国」
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