...一人の大学生をめぐって物語が伸びてゆくという中々いいところで...
海野十三 「獏鸚」
...かへつて衆にすぐれて度胸のいいところなど...
太宰治 「お伽草紙」
...どこかいいところがあると思っているらしいが...
太宰治 「鉄面皮」
...ほんとうにいいところへ来て下さいました」とジャヴェリが口を開いた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...それにちょうどいいところがある...
徳田秋声 「仮装人物」
...おじさんがまたいいところを見つけて...
徳田秋声 「縮図」
...丁度いいところだった...
豊島与志雄 「叔父」
...永年住んでいて、いいところか、悪いところか、わからないくらいのところは、本当にいいところにきまっていますねえ」「そんなものかも知れませんが、まあいいところとしておきましょう」「実はねえ、お爺(じい)さん、わたしもその白川郷というところへ行って、一生を暮らしてしまいたいと思っているのよ」「そうですか」「平家の公達(きんだち)も、そこに落ちて、居ついているくらいですから、わたしなんぞも、住めないはずはないと思います」「それは住めば都と申しましてな、お天道様の照らすところ、草木の生えるところで、人間が住んで住めないという土地はございませんけれど、お嬢さん、買いかぶってはいけませんよ、平家の公達だって、白川郷が住みよいからそこへ来たわけではありません、それは花の都に栄耀(えいよう)栄華を極めているに越したことはございますまいけれど、居るには居られず、住むには住まわれないから、よんどころなく、こんな山奥の奥へ落ちて来たものでしょう、それを夢の里か、絵の国でもあるように、憧(あこが)れて、わざわざ住みにおいでなさろうなんぞというのは、お若いというものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...全体なら出て来なくってもいいところをさ...
夏目漱石 「草枕」
...またそのうちいいところがありますよ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...『そりゃ丁度いいところへやって来やがるというものさ! 悪魔でもちょっと味加減を試してみたいような素晴らしいスープが煮えているんだからなあ! この市に持ちあがっている不検束(ふしだら)は...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...つごうの いいところをと 見回していると...
ベアトリクス・ポッター Beatrix Potter 大久保ゆう訳 「ちょびひげサミュエルのはなし」
...わたしたちはこんないいとこを旅(たび)して...
宮沢賢治 「銀河鉄道の夜」
...自分のものわかりのいいところが自分ですきなんだもの」宏子も...
「海流」
...いいところ、よくないところ、はっきりしているところ、曖昧なところ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...空気のいいところだからやれているのでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まだ若盛りで生きのいいところを見せていた...
山本笑月 「明治世相百話」
...「いいところへきてくれました...
吉川英治 「神州天馬侠」
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