...それをいいことにして挨拶を出さずにすますのは餘りに思ひやりのない仕方だと思つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...それとも話の出ないのをいいことにしてうやむやにすましてしまったものだろうかと考えた...
有島武郎 「星座」
...そんないいことにあえやしないや」「だから...
海野十三 「火星探険」
...夫のいないのをいいことにして...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...彼の信用をいいことにして...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...それをまたお照さんはいいことにして...
太宰治 「お伽草紙」
...」お増は自分の世帯持ちのいいことに...
徳田秋声 「爛」
...思想というものが文化の一般的性質を云い表わす最も手近かな観念であると云っていいことになるだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...所謂言語学自身の問題は之を一応等閑に付してもいいことになるわけだが(事実...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それをいいことにしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それをいいことにして...
豊島与志雄 「野ざらし」
...この大男の教育ぶりのいいことにも感心させられてしまうし...
中里介山 「大菩薩峠」
...熱はもういいことにして頂こうと思ってとらず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ひさの友達が来てもいいことになっていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まあどっちへ行ってもいいことになって気がのびます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...多くの神主は相手のわからないことをいいことにして...
柳田国男 「故郷七十年」
...非常に都合のいいことには...
吉川英治 「新書太閤記」
...広範囲に考えてもいいことになる...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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