...興録はいいかげんな事をいって一日延ばしに延ばしているのでたまらなくなって木村が事務長に相談すると...
有島武郎 「或る女」
...五十川女史は田川夫人がいいかげんな捏造(ねつぞう)などする人でないのをよく知っているから...
有島武郎 「或る女」
...いいかげんなころを見はからって...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...いいかげんな呪術師(まじないし)がありますが...
高神覚昇 「般若心経講義」
...すぐこれはきっと志丈がいいかげんなことを云ったものだろうと思って...
田中貢太郎 「円朝の牡丹燈籠」
...それをいいかげんなほんの一面的なやぶにらみの注解をつけて片付けてしまうのではせっかくのおとぎ話も全く台無しになってしまう...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...それはいいかげんなものであったろうが...
寺田寅彦 「自由画稿」
...これは歯車の面の曲率などがいいかげんなためだか...
寺田寅彦 「断水の日」
...いいかげんなことを書き立てて事を大きくしてしまやがったから...
中里介山 「大菩薩峠」
...またいいかげんな人を相手にうじゃじゃけているに違いないわ...
中里介山 「大菩薩峠」
...いいかげんなことを...
蜷川新 「天皇」
...いいかげんな事をしてるじゃないのッ!」「なにッ!」飯田さんは私を睨む...
林芙美子 「新版 放浪記」
...いいかげんな返事をしていると...
久生十蘭 「だいこん」
...いいかげんな民主主義便乗者よりも正義をもつものである...
宮本百合子 「現代の主題」
...いいかげんなごまかしの必要なような交渉をだれともしたことがありませんわ」と言いながら受け取った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...良人の言葉はいいかげんな言葉であると思いながらも機嫌(きげん)が直ってゆくのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いいかげんな口実に...
吉川英治 「私本太平記」
...いいかげんな口実はつくらない...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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