...たまりかねて私は、それだけはやめてくれ、と口をとがらして抗議したら、周さんはけげんな面持ちで、だって日本では、子供に向っては、子供の言葉で、おてて、だの、あんよだの、そうでチュか、そうでチュか、と言うでしょう、それゆえ女性に対した時にも女性の言葉で言うのが正しいのでしょう、と答えた...
太宰治 「惜別」
...いちばんおちいさい小督(こごう)どのなども最早やおひとりであんよをなされたり...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...あんよじゃあ――」と...
直木三十五 「南国太平記」
...二十四日安養寺(あんようじ)さんへ御挨拶にゆくために島を出る...
中勘助 「島守」
...子供のあんよを気遣っているようなものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...ジュリーのあんよが大きくなることを...
新美南吉 「名なし指物語」
...青い空母(かあ)さん 来るまで姉さんと青い空 青いから見てゐませう二歳(ふたつ)で あんよが出来たから母さんゐなくもゐられるわネ青い空 見ておゐで青い空に夜になると お星さま出て来るのよう母さん 帰りが遅いときは門(かど)へ出て 姉さんと待つてゐませう...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...きよ子さん『犬の歩くはほんとに早いのねつね子さん『犬の足(あんよ)は長いから早いんだわよ...
野口雨情 「未刊童謡」
...親分」あんよは上手――の形で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎たった一人であんよするとなるとどこから手をつけていいか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...真っ直ぐに谷中の森へあんよしな」八五郎は好い心持そうでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あんよは上手と大いに歩く...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
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槇本楠郎 「赤い旗」
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山之口貘 「鮪に鰯」
...「墓ん場に寝かしてあんよ」「鼬にかじられるぞ」「つまんねえ」お繁は肩をすくめ...
山本周五郎 「青べか物語」
...つまり小説なんでね」「おら大事に取ってあんよ」と留さんは私に構わず続けた...
山本周五郎 「青べか物語」
...引っ返されよ……と申して来い」「承知仕りました」使番安養寺(あんようじ)猪之助は...
吉川英治 「新書太閤記」
...おてて、あんよ、おそろしいようですわ...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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