...彼自身をあわれむように苦笑をくちびるに浮かべながら...
芥川龍之介 「偸盗」
...しかし田川博士は自分の妻のおとなげないのをあわれむ物わかりのいい紳士という態度を見せて...
有島武郎 「或る女」
...ウサギを生かしておけないような田舎は実にあわれむべき田舎にちがいない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...おれは自分をあわれむというほかに何も考えない...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...せめて誰か一人でもそれをあわれむ者がなくてはならぬ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...同様にあわれむのです...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ジャン・ヴァルジャンなる者はあわれむべき悪漢であるというのは道理です...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...金銭の上の長者たる人々をあわれむようになる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...僕は実にあわれむべき人間だ!」マリユスは熱狂していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...あわれむようにサト子の顔を見返した...
久生十蘭 「あなたも私も」
...『富士』は亢奮(こうふん)する敵をあわれむように...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...あわれむような調子で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...あわれむべき純情な女のひとりだ)藪八は...
吉川英治 「大岡越前」
...いまなお播州の一地方に崛踞(くっきょ)している者の妄(もう)と無能をあわれむような...
吉川英治 「黒田如水」
...あわれむ如くながめていた...
吉川英治 「三国志」
...あわれむべき奴...
吉川英治 「三国志」
...――あわれむべし...
吉川英治 「三国志」
...楊雄は囃(はや)されている自分をあわれむとともに...
吉川英治 「新・水滸伝」
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